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阪急うめだ本店、概要発表-売り場面積の2割を情報発信空間に

記者発表に登壇した内山啓治阪急本店長、椙岡俊一会長、荒木直也社長

記者発表に登壇した内山啓治阪急本店長、椙岡俊一会長、荒木直也社長

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 エイチ・ツー・オー リテイリングは4月17日、現在工事中の阪急うめだ本店(大阪市北区角田町)の概要を発表した。

現在建設中の梅田阪急ビル

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 成熟したマーケットで戦うため「業態価値は何なのかという議論から始まった」と椙岡俊一会長兼CEO。「モノ中心から生活情報中心にしなければ今のユーザーには応えられない」と「新しいマーケットを創造する情報リテイラー」へと基本戦略を移した。

 「素敵(すてき)な時間(とき)の過ごし方 暮らしの劇場、阪急うめだ本店」をストアコンセプトに掲げ、地下2階~地上13階の売り場面積8万平方メートルのうち、情報発信空間である非物販面積に1万6000平方メートル割り当てる。9階には、同コンセプトを象徴する生活文化発信情報拠点「祝祭広場」を設置。9階~12階の高さ16メートルに及ぶ吹き抜け空間では、エンターテインメントや期間限定マーケットなどを連日展開。広場壁面のアートビジョンには、関西を中心に活躍する新進気鋭のアーティストをディレクターに起用し、「映像アートの文化を関西から世界へ発信する」という。

 広場の周りには4店のカフェを配置。同フロアには、ショーアップイベントなどを行う408席の多目的ホール「阪急うめだホール」や、展示販売会や文化催事を開催する600平方メートルの大型ギャラリースペース「阪急うめだギャラリー」、関西発アーティストの発表の場とする「アートステージ」なども設ける。

 屋上には憩いのスポットとなる約1000平方メートルの広場を設け、貸し切りパーティーやコンサートなども開催。広場内にはオープニングパーティーなども行える「ダイヤモンドホール」も用意する。1階メーンエントランスには幅6メートル、高さ2メートルの大型LEDビジョンも設置し、それぞれの空間やデジタルサイネージを組み合わせて商品の歴史的背景、文化的価値、作り手の思い、使い方などの情報発信をニュース化して発信。全館20カ所には、西宮阪急や博多阪急でも実施する、暮らしのヒントと商品を結びつける「コトコトステージ」も配置する。

 「かつての百貨店は街であり劇場だった。驚き、発見、学び、感動が詰まった文化的な雰囲気に浸りながら買い物できる楽しさを取り戻したい」と椙岡会長。「ライフスタイルの実現、創造に興味を持つお客さまにお越しいただきたい」と話す。「暮らしの劇場」というコンセプトに合わせ、ファサードも劇場風とし、緞帳(どんちょう)をイメージしたデザインも取り入れるという。

 現在工事中のII期棟完成後にI期棟をリニューアルし、11月下旬の開業を目指す。同店への投資額は600億円。初年度売り上げは1,900億円(メンズ館と合わせて2,130億円)を目指す。

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