フェスティバルホール、来年4月10日開業-ハード強化で多ジャンル対応

フェスティバルホール完成予想パース

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 現在建て替え工事中の「フェスティバルホール」(大阪市北区中之島2)が2013年4月10日にオープンする。朝日新聞社、朝日ビルディング、フェスティバルホールが9日、発表した。

メーンホワイエ完成イメージ

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 地上200メートルの超高層ビルとなる「中之島フェスティバルタワー」は、地下1階~地上2階に商業施設「フェスティバルプラザ」、2階~7階に「フェスティバルホール」、9階~12階に朝日新聞大阪本社、高層階はテナントオフィスで構成。カネカ大阪本社、在大阪イタリア総領事館などの入居が予定されているほか、朝日カルチャーセンター中之島、医療機関、保育所も入居予定。最上階となる37階には、ひらまつグループの「ラ・フェット ひらまつ」が出店する。今年10月末竣工予定で、フェスティバルプラザは11月28日にオープンする。タワー南壁面には、旧ホールにあったものより一回り大きくなったレリーフ「牧神、音楽を楽しむの図」が復活する。

 新ホールは旧ホールと同じ2700席を設け、一般席の座面幅は5センチ広くし、前後間隔も4センチ広げて「ゆとりのある」鑑賞空間を実現。本格的なオペラ上演なども踏まえて、舞台は奥行き、幅を広げて倍増した。大道具をつるバトンも33本から54本に増やし、演出効果を高められるようにする。

 「音響や幅30メートルの広い舞台間口、重厚感や高級感など継承するところは継承し、ハードの問題は改善した」と支配人代理の林敬三さん。搬入条件もこれまで良くなかったことから11トン車3台が停車できる荷さばき場を用意し、大型エレベーターで舞台袖まで直行できるようにした。サービス面では、女性トイレの数を約3倍の125に増やし、幕あいにできる行列を解消する。エレベーターでの移動も可能で、車いす対応の客席も増やした。

 フェスティバルホールは同タワー竣工後、約5カ月をかけて音響調整やスタッフの訓練を行い、旧ホールの開業日と同じ4月3日に開業式典を予定。4月10日に「フェニーチェ歌劇場」のガラ・コンサートで幕を開ける。イタリアを代表するオペラハウス「フェニーチェ歌劇場」の来日公演は8年ぶり、3度目。同11日には、ヴェルディ生誕200年を記念して同歌劇場が新たに制作する「オテロ」を、今年11月にヴェネチアで初演された後、同歌劇場以外で初めて演じるという。

 こけら落とし公演以降は、ロリン・マゼールさん指揮「ミュンヘン・フィルハーモニー管弦楽団」、大植英次さん指揮「大阪フィルハーモニー交響楽団」が登場。さだまさしさんや南こうせつさんら、縁のあるアーティストもラインアップする。

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