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京阪なにわ橋駅で「鉄道芸術祭」-西野達さん関西初個展

京阪の沿線図を描いた巨大絵画

京阪の沿線図を描いた巨大絵画

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 京阪電車なにわ橋駅地下1階コンコースの「アートエリアB1」(大阪市北区中之島1、TEL 06-6226-4006)で10月22日、「鉄道芸術祭vol.1 西野トラベラーズ-行き先はどこだ?-」が始まった。

電車車両に家のドアを付けて撮影した作品

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 京阪電気鉄道、大阪大学、NPO法人ダンスボックスが開設し、対話プログラム、ダンスパフォーマンス、アートプロジェクトなど多彩な活動を展開する同施設。駅のコンコースにある施設として、「鉄道の創造性に着目したプログラムができないか」と昨年、キックオフイベント「鉄道芸術祭vol.0」を企画し、京阪電車をテーマにした展覧会を開催した。

 本格始動となる今回は、ドイツ在住のアーティスト・西野達さんと共同で企画。同施設での西野さんの関西初となる個展とともに、沿線のアートスペースでの展覧会やイベントを通じ、「鉄道で巡るアートの旅」を提案する。

 「笑い、暴力、セクシー」をテーマに、屋外彫刻や街灯を囲みホテルの部屋や居住スペースを作るプロジェクトを多数展開する西野さんは、イベントのベースステーションとなる同施設でオブジェやインスタレーション、写真作品を展示。同イベントのメーンビジュアルにも使う、電車のドアが家のドアになっているものや、なにわ橋駅改札で女性が頭に巨大なオブジェを載せた写真作品、街灯にスーツケース、自転車、洗濯機、タンスなどの日用品を串刺しにした立体作品、リンゴで人をかたどった、リンゴジュースを出す「アップルマン」のオブジェなどを展示する。

 壁面には、京阪の沿線図を描いた20メートル×3.5メートルの巨大絵画を展示。「vol.0」開催時に鳥瞰(ちょうかん)図絵師・吉田初三郎氏の鉄道図絵が拡大展示されていたことから西野さん流の沿線図を描いたといい、7月初旬から全駅をリサーチし、各駅にちなんだモチーフを描いた。会場では、リサーチこぼれ話やインタビュー記事を掲載したプログラムも300円で販売する。会場奥には、4つのインターネットルーム作品も展示し、作品内のPCから展覧会特設サイトへ沿線駅情報を投稿することもできる。

 期間中、中之島バンクス(中之島)では、「横山裕一 トラベル展」を開催。漫画と美術で活躍する横山さんのセリフや効果音の無い漫画「トラベル」の原画を展示する。なにわ橋駅地上出入り口壁面にも拡大した作品を展示した。11月6日には、中之島バンクスで横山さんと西野さんのトークイベント、12月上旬には、しりあがり寿さんのトークイベントを予定する。

 アートエリアB1の開館時間は12時~19時。月曜休館。入場無料。12月25日まで。

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