大阪ステーションシティシネマ(大阪市北区梅田3)で7月12日、映画「うさぎドロップ」のプレミア上映が行われ、主演の松山ケンイチさん、芦田愛菜ちゃん、SABU監督が舞台あいさつに登壇した。
宇仁田ゆみさんの同名コミックを映画化した同作。27歳、独身、彼女なしのサラリーマン・河地ダイキチ(松山ケンイチさん)が祖父の葬式で出会った引き取り手のない祖父の隠し子・鹿賀りん(芦田愛菜ちゃん)を連れ帰り、2人の生活が始まる…というストーリー。香里奈さん、桐谷美玲さん、キタキマユさんらが共演する。
上映前の舞台あいさつに登場した松山さんはダイキチ役を振り返り「自分自身に子どもがいる訳でもなく、子どもと生活もしたことがないのは同じ。愛菜ちゃんがかわいくて癒やされていたので撮影の苦労はなく、遊びの延長みたいだった。試写を見た時は、自分と愛菜ちゃんの思い出アルバムを見ているようだった」と振り返る。松山さんの印象を聞かれた愛菜ちゃんは「優しくて休み時間の時もいつも一緒に遊んで楽しかった。脚をもってどうやってベッドに落とすとか、していました」と撮影を楽しんだ様子を明かした。
2人について聞かれたSABU監督は「松山さんは弱みがない。嘘をついたりしないまっすぐな人。役についても丸投げした。愛菜ちゃんはかわいい。繊細な芝居もできるし、自由なので体は小さいけど大きい芝居ができる」と褒めると、愛菜ちゃんが「そんなことないです」と謙遜する場面も。
撮影中の楽しかったエピソードを聞かれた松山さんは「全部。りんは一番身近な存在が死んで笑顔がないが、物語が進むと笑顔が戻ってくる部分に感情移入した」、愛菜ちゃんは「お遊戯会のシーンでかわいい衣装を着て、みんなで練習したのが楽しかった」。大変だったのは「お墓で泣くシーン」とも。監督は「松山さんが愛菜ちゃんをだっこして走るシーンで、カメラの車が早すぎて愛菜ちゃんは怖くて顔が笑ってて、松山さんは完全に笑っていた」と見どころも明かした。
これから作品を見る観客に向けたメッセージで、松山さんは「人と人とのつながりがテーマ。さまざまな愛があり、たくさんのつながりの中で自分たちは生きているとわかる。ダイキチは男から見てもかっこいいキャラクターなので楽しんでほしい」、兵庫県出身で初めて大阪で舞台あいさつをする愛菜ちゃんは関西弁でのメッセージを求められ「今日来てくれてほんまにありがとう。めっちゃかわいい映画になりました。楽しんで見てや」とPRし、観客らから終始「かわいい~」の声援と拍手を受けていた。
同作品は8月20日より、大阪ステーションシティシネマ、なんばパークスシネマなどで公開。