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インタビュー2012-07-26

「設計図は頭の中」
レゴジャパン マーケティング部 
モデルビルダー 直江和由さん

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 現在、堂島リバーフォーラムで開催中のチャリティーアート展「PIECE OF PEACE『レゴ』で作った世界遺産展 PART-2」。世界遺産の数々をレゴブロックで忠実に再現し全国を巡回。これまでにPART-1も含め130万人以上を動員している。これらの作品を制作・監修するのが「モデルビルダー」と呼ばれる、レゴブロックで作品を設計・創作するレゴ社の社員だ。玩具小売店からヘッドハンティングされレゴジャパンに営業として入社。その後、アジア初の「モデルビルダー」として活躍し、同展の作品を全て監修する「モデルビルダー」の直江和由さんに、作品制作や同展の見どころについて話を聞いた。

-レゴモデルビルダーの仕事はいつごろから?

 1999年に入社したのですが、2000年にこの「『レゴ』で作った世界遺産展」のお話を頂き、「子どもたちに世界遺産の大切さを伝えたい」という趣旨に賛同しました。当展がビルダーとして初めての大きな仕事です。2000年から企画と制作を始め、2003年10月にPart-1が開催されました。

-直江さんは幼少のころからレゴブロックで遊んでいましたか?

 生まれたころにレゴブロックが日本で発売されたのですが、当時は百貨店でショーケースに入れられて売られているような高級なものだったので買ってもらえなかった。小さいころはプラモデルで遊んでいました。

-レゴブロックとの出会いは?

 入社して初めて触りました。

-作品はどのように制作するのでしょうか?特別なパーツを使っているのでしょうか?

 まずは資料探し。世界遺産は観光地ですので、今はネット上にたくさん画像があります。なければ図書館で写真集を見るなど、制作する前に資料を収集し観察します。レゴのいいところはやり直しができるところです。海外のレゴモデルビルダーは図面を引きますが、僕は図面は引かず、そのまま組み立てていきます。もう生産されていないものもありますが、市販されているレゴブロックだけで作っています。

-初めから設計図なしでできるものですか?

 多分皆さんが思っている以上に、資料を細かく観察しています。ここに展示している「サグラダファミリア」の制作期間は25日と記載していますが、資料を集めて観察するところからだと3カ月ぐらいかかっています。

-「サグラダファミリア」は、塔のゴツゴツ感を出すためにポッチを手前に出し縦に組んでいますね。細部のディテールにこだわっているとのことですが、本展の見どころを教えてください。

 例えば金閣寺の中には、足利義満の座像や掛け軸なども置いていますし、厳島神社の中の本殿もさい銭箱やちょうちんなどを作り込みました。アンコールワットの通路も埋めてしまった方が楽なんですが、中をのぞくとその先の階段や建物の反対側が見えたりします。目線が低い子どもさんの方が意外と気付いてくれますね。実際に建物を見るときは下から見上げますが、建物を上から見る機会はあまりないと思うので、どうなっているのかいろんな角度から見てもらいたいですね。

                                              

-最近の活動を教えてください。

 昨年は松江城開府400年記念イベントのために松江城を作りました。その松江城の周りに50年後の松江市を参加者と一緒につくるビルディングイベント企画で、約1万人が来場してくださいました。今年は世界遺産登録1周年記念企画で平泉(中尊寺金色堂)を作りました。

-今後はどのような活動をしていきたいですか?

 子どもたちが元気になれるものをしていきたいですね。子どもの想像力は無限ですから、一緒に作れるものをやっていきたいです。

 現在開催中の「PIECE OF PEACE『レゴ』で作った世界遺産展 PART-2」では、琵琶湖から大阪湾の「水の道」を表現したエリアに参加者の作った水辺の生き物を展示するビルディングイベントも同時開催。展示された世界遺産の作品を見て世界旅行気分を味わい、レゴブロックを組み立てながら水の都・大阪の魅力を再確認してはいかが?

 開催時間は11時~20時。入場料は、大人=300円(中・高生含む)、小学生=100円、小学生未満無料。8月26日まで。

堂島リバーフォーラムで「レゴ」で作った世界遺産展-大阪の水辺を作る企画も

直江和由(なおえ かずよし) イベントなどに展示するためのモデルを制作するレゴジャパン唯一のレゴモデルビルダー。玩具業界で小売店、大型玩具チェーン店のバイヤーや販売促進、店舗統括マネージャーなどを経験し、レゴジャパンに1999年入社。営業部勤務を経て、現在はマーケティング部に所属する。組み立てるだけでなくプランの段階から参加し、子どもたちの目線がどこに当てられるかを意識して展示場所、テーマ、大きさによって微妙にモデルの縮尺に変化を与えプレゼンテーションするよう心掛けている。組み立てのヒントを紹介するイベントの企画、進行役も務め、ユーザーの入門部分を支える仕事にも積極的に加わっている。

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