淀川の堤防で毎朝1年間「ちゃぶ台返し」-電車が通過する度に

通勤電車に向けて、毎朝「ちゃぶ台返し」のパフォーマンスを続けるお笑いコンビ「つるせんねん」

通勤電車に向けて、毎朝「ちゃぶ台返し」のパフォーマンスを続けるお笑いコンビ「つるせんねん」

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 松竹芸能の若手お笑いコンビ「つるせんねん」が、中津付近の淀川沿い堤防で毎朝「ちゃぶ台をひっくり返す」パフォーマンスが、11月29日で50日目を迎えた。

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 「『作業着にねじり鉢巻きを締めた昭和風の頑固親父』(島原啓さん)』が、朝食の味噌汁が薄いことに腹を立ててちゃぶ台をひっくり返し、『かっぽう着姿のお母さん』(西口宣夫さん)が隣で耐え忍ぶ」という設定で、約100メートル先の地下鉄御堂筋線の電車が高架を通過するたびに、同じパフォーマンスを繰り返す。同時に、「親父」が「みそ汁が薄いんだよー!」と怒るというもの。中津方面、西中島南方方面の両方面に向かう電車がすれ違ったり、徐行運転した場合も、通過し終わるまで怒り続ける。

 パフォーマンスが始まったのは10月11日から。松竹芸能の芸人らが出演するB1角座(大阪市浪速区湊町1)のナイトライブ内で、罰ゲームとして「誰かが見つけてくれるまで続けなければならない」というルールで始まった。「最長で1年間」の予定だったが、「限定で1年間」に変更し「土曜も日曜も、雨でも風でも休まない」(2人)という。

 通過する電車からは少し見えづらい位置にあるためか目立ちにくく、「つるせんねん」の2人にもあきらめの気持ちが出始めていた。そのころ、偶然2人のパフォーマンスを見かけた笑福亭鶴瓶さんが、テレビ大阪制作のトークバラエティー番組「きらきらアフロ」内で話題にしたこともあり、徐々に彼らを知る人が増え、今では「見物に来てくれたり、声をかけてくれることもある」(西口さん)という。「始めたころは通りがかりの人から怒られたり、避けて通られたりもしたが、今では顔なじみ。自転車で登校する中学生もやっと手を振ってくれるようになった」(島原さん)とも。自宅のある大東市から約1時間かけて通う西口さんは「一番大変なのは毎日朝が早いこと」だという。島原さんも、辛いことやうれしかった出来事などを自身のブログに日々つづっている。

 「初めは罰ゲームだったが今では、朝からこんな『アホ』を見て、電車の中のサラリーマンやOLの人たちが少しでも元気になってくれたらな、と思うようになった」(島原さん)と、目標達成に向けて意欲を見せる。

 12月31日には、108回の「ちゃぶ台返し」を予定している。「連続でするのか時間を延長するのかなど詳細は未定」(西口さん)だという。

 「ちゃぶ台返し」のパフォーマンスは7時30分~9時ごろ。1日に約40回。来年の10月10日までを予定。

つるせんねん シマハラのblog松竹芸能つるせんねんプロフィール

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