きちり(大阪市中央区)は3月1日、空揚げ専門店「ひな鳥唐揚げ 燦鶴(さんかく)」(北区堂島1、TEL 06-4796-0039)をオープンした。
関西で44店舗、関東で10店舗の外食チェーンを展開する同社。社長直属の部署である商品開発部が開発したひな鳥の空揚げに社長がほれ込み、同社初となる専門店業態で出店した。空揚げには生後30~35日の国産ひな鳥を使用し、「調味料を極限まで使わないで、どうしたら鳥本来のおいしさを出せるか」(平川昌紀社長)を追及した結果、ミネラルが豊富なシチリア海塩を使用した独自の氷温熟成手法にたどり着いたという。熟成したひな鳥は下味や衣をつけず超高温で素揚げすることで「こだわりのひな鳥のおいしさを最大限に引き出している」といい、「骨も柔らかくなり、あばら骨まで食べられる」。
ひな鳥の空揚げは、ずり(525円)、ひな鳥もも(735円)、ひな鳥手羽(735円)の3種。「一口食べると味が薄いと感じるかもしれないが、ジュワっと出てくるうま味を味わってほしい」と平川社長。「衣をつけていないのでカロリーは格段に低いし、胃もたれも少ない。おいしい生ビールと合わせてもらいたい」とも。一番の売りだという「ひな鳥もも」は、「うま味と本来のアミノ酸の味を感じる。肉が粘つくような食感」という。ももと手羽をセットにした「ひな鳥唐揚げセット」(1,260円)、もも、手羽、ずりの「ひな鳥唐揚げコース」(1,575円)も用意し、同セットとコースは出前、テークアウトも可能。4月末ごろからはホームページでの通信販売も予定しているという。
昼は手羽とももがついた「名代 ひな鳥唐揚げ定食」(1,200円)、「鳥ばら唐揚げ定食」(700円)、「鳥ばらおろし定食」「鳥ばら卵とじ丼」(以上各800円)の4種。店舗面積は25坪。カウンター、テーブル席を合わせ30席を設ける。夜の客単価は3,000円前後。
平川社長は「素でありながら深み、幅のある空揚げを提供することで、庶民の味からごちそうにまで高めたい」と意気込みをみせる。
営業時間は11時30分~13時30分、17時30分~23時。土曜・日曜・祝日定休。