イーマで「モーリス・ジャール追悼写真展」-来日時の秘蔵写真を公開

イーマ1階で開催中のモーリス・ジャール追悼写真展「さよなら、モーリス」

イーマ1階で開催中のモーリス・ジャール追悼写真展「さよなら、モーリス」

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 梅田の商業施設「E~ma(イーマ)」(大阪市北区梅田1、TEL 06-4796-6377)1階の多目的ギャラリースペース「ディーバ」で11月3日より、モーリス・ジャール追悼写真展「さよなら、モーリス」を開催している。同展は10月31日より始まった「第16回 大阪ヨーロッパ映画祭」の関連イベント。

フレンチレストランで楽しむジャール氏(関連画像)

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 最新のヨーロッパ映画をプレミア上映する同映画祭では昨年、映画音楽誕生100周年を記念しモーリス・ジャール氏を名誉委員長に選出。「アラビアのロレンス」「ドクトル・ジバゴ」「インドへの道」で3度のアカデミー作曲賞受賞に輝いた同氏の業績を振り返るドキュメンタリー映画「モーリス・ジャールの軌跡」を特別上映し、同氏も来日・登壇したが今年3月、病気のため逝去した。

 同展では、最後の来日となった同映画祭で登壇した姿やプライベートショットなど13点を展示。来日中に転倒して腰を打ち、ホテルの部屋で食事をしていた同氏が唯一外食したフレンチレストランでの楽しそうな様子や、ドキュメンタリー映画の監督を務めたパスカル・クエノさんとの登壇時の様子、「しんどかったが、ぜひ皆さんの前に立ちたい」とディスカッションでは生き生きした表情を見せた同氏など、「映画祭とジャール氏の間に生まれた絆を感じていただける内容」(同映画祭広報の本多歩さん)になっている。

 会場では滞在中に受けた取材の様子を収めた映像も上映。映画「ドクトル・ジバゴ」の「ララのテーマ」が生まれたストーリーを、突然楽屋の隅に置かれていたピアノを弾きながら説明し、ジャール氏の妻・フォンさんも「モーリスが取材でピアノを弾くなんてめったにないこと」と驚いたほど貴重だという映像を流している。

 本多さんは「来日中にアクシデントに見舞われた結果、部屋でのプライベートの時間も一緒に過ごすことになり、一人のゲストという枠を越えて家族のように過ごすことになった」と振り返り、「病気を持ち高齢だったにもかかわらず、映画祭を応援したいと委員長を引き受けて下さったことに対して感謝の気持ちを込めた写真展」だと話す。「映画界を代表する巨匠が最後に大阪に来て見せてくれた笑顔。ほかでは見ることができないので、ぜひ見に来てほしい」。

 営業時間は11時~21時。入場無料。今月19日まで。

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