大阪天満宮(大阪市北区天神橋2)境内で開催されていた梅酒コンテスト「天満天神梅酒大会2009」で3月8日、木内酒造(茨城県那珂市)の「木内梅酒」が今年の梅酒「日本一」に決定、「天下御免梅酒」の称号が贈られた。昨年に続き、茨城県の梅酒が2年連続「日本一」に輝いた。
今年、同大会に出品された梅酒は162銘柄。2月17日~23日の期間中に寄せられた延べ12,000票を越える一般投票で決定した上位12銘柄を、ソムリエやバーテンダー、医師など15人の審査員が、「個性」「香り」「口あたり」などを評価基準に最終審査を行った。
審査委員長でソムリエの古川豊明さんは「今後を期待させられる新しい味がたくさんあった」と講評し、1位の梅酒について「後味が新しく、その味わいが素晴らしい」と評価した。
「木内梅酒」は、木内酒造が3年前から販売している銘柄で、同社のビール「常陸野ネストホワイトエール」を蒸留したスピリッツに、茨城県産の梅を漬け込んでいる。同社の木内洋一専務は「香りの深さ、楽しさを味わっていただける梅酒。独特の風味が評価されて感謝」と喜んだ。「いいものをきちんと作っていれば評価されることがうれしい。販売員や技術者の励みになる」とも。
以下、2位=「寶『十二年熟成梅酒』」(京都府京都市、宝酒造)、3位=「蜜柑搾りのお酒」(福岡県柳川市、目野酒造)、一般投票1位の「とろとろの梅酒」(奈良県奈良市、八木酒造)には特別賞として大阪府知事賞が贈られた。