阪神電気鉄道(大阪市福島区)は1月22日から、駅ホーム上の発車メロディー、通過メロディー、駅に停車する時のメロディーを順次変更している。
阪神なんば線開業を控え、近鉄奈良線案内用の音源作成や放送装置を改修する必要がある同社は、これを機にメロディーの変更を行ったという。制作・監修は、フュージョンバンド「カシオペア」のキーボーディストで鉄道ファンとしても知られる向谷実さんが手掛けた。向谷さんのメロディーは、京阪電気鉄道や九州新幹線なども採用している。
向谷さんは「駅はお客さまの行動の通過点なので、曲調も続いていきそうな雰囲気を出した」といい、「メロディーは人の感性に響くものなので、微妙なリズムやニュアンスが表現できるよう、向谷さんに実際に演奏して録音していただいた」(同社広報担当者)。
電車がホームに停車する時のメロディーは、これまでの「線路は続くよどこまでも」を踏襲しアレンジしたもので、発車メロディー、通過メロディーは斬新なものに変更している。同22日の福島駅を皮切りに2月末までに本線、西大阪線、武庫川線も順次変更し、3月20日に開通するなんば線でも採用する予定だという。梅田駅は今月3日、新しいメロディーに変更した。