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大阪中之島美術館で歌川国芳展 武者絵や戯画など400点展示

国芳の代名詞である武者絵を展示

国芳の代名詞である武者絵を展示

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 浮世絵師・歌川国芳の個展「歌川国芳展-奇才絵師の魔力」が12月21日から、大阪中之島美術館(大阪市北区中之島4)で開かれている。

異なる2つの物を結び付けた影絵

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 歌川国芳は、江戸時代後期に活躍した浮世絵師。同展では、国芳の代名詞である武者絵をはじめとしたさまざまな画題の浮世絵版画や肉筆画などを前期(1月19日まで)、後期(1月21日~2月24日)で約9割を入れ替えて計400点ほどを展示する。大阪での大規模な個展の開催は13年ぶり。

 会場は、「武者絵・説話」「役者絵」「美人画」「風景」「刷り物と動物画」「戯画」「風俗・情報・資料」「特別展示 肉筆」の8つの章で構成する。第1章では、国芳の手によって大きく進化し人気ジャンルへと押し上げたとされる武者絵を紹介。出世作の「通俗水滸伝豪傑百八人之一個(壱人)」シリーズや6枚続きの大画面に描かれた「四条縄手の戦い」などを展示する。第6章では、武者絵に次ぐ得意ジャンルの一つである戯画を紹介。ネコや金魚、鳥などの生き物に加え道具、玩具を擬人化させたり、絵に二重の意味を持たせたりするなど、笑いを誘い、時に風刺を潜ませた作品を展示する。

 同館学芸員の清原佐知子さんは「章を横断する見どころとして紹介したいのが、国芳がこよなく愛したネコたち。国芳は大のネコ好きで仕事場で何匹もネコを飼っていた。愛猫家ならではの観察眼によってしぐさや表情もさまざまなネコたちがジャンルの枠を越え、人間顔負けの活躍をしている。あらゆるジャンルで個性光る国芳の浮世絵の魅力を存分に楽しんでもらえれば」と話す。

 開催時間は10時~17時。入館料は、一般=1,800円、高大生=1,500円、小中学生=500円。月曜、1月14日休館。2月24日まで。

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