ホテル阪急インターナショナル(大阪市北区茶屋町)で1月8日、映画「余命」の主演、松雪泰子さんと椎名桔平さんが記者会見に臨んだ。
同作品は、谷村志穂さんの同名小説を生野慈朗監督が映画化したもので、外科医の百田滴(松雪さん)が結婚10年目に待望の子どもを授かり夫・良介(椎名さん)とともに喜ぶが、直後結婚前に患った乳がんが再発。子どもをあきらめ治療に専念するか、がんの進行を早めることになっても出産するか、苦渋の決断を迫られ葛藤する女性の心理状態を描く。同作品は芸能プロダクション、スターダストプロモーションのグループ会社SDP(スターダストピクチャーズ)の初配給作品。
滴の役柄について、松雪さんは「とても難しい役柄。1人で抱え込んで決断していくその心理状態をつかまえていくのが難しい作業だった」と振り返る。椎名さんは「(松雪さんとは)初共演だが、10年暮らしている夫婦を演じなければいけない。夫婦の空気感が重要だと思った」といい、「10年いる夫婦を想定して、たわいのない会話をたくさん話そうと思って最初から話をした」と撮影に臨んだ時の様子を話した。
また松雪さんは「余命というタイトルを聞いただけだと悲しい物語と感じるかもしれないが、ポジティブな作品だと受け取った」といい、「作品に触れることで命、夫婦、ライフスタイルについて考え直すきっかけになれば」と作品をPRした。
SDPは昨年12月から8都市で松雪さんの舞台あいさつ付きチャリティー試写会を行っており、チケット収益の一部を日本対がん協会に寄付するという。同作品は2月7日から、梅田ブルク7など全国152館で公開予定。