大阪天満宮まで招福行列、約60年ぶりに復活-北新地クイーンも参加

新地本通から西天満・老松通を抜けて大阪天満宮まで進む一行

新地本通から西天満・老松通を抜けて大阪天満宮まで進む一行

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 商売繁盛を祈願し大阪天満宮(大阪市北区天神橋2)で開かれる「天満天神えびす祭」を前に1月8日、北新地の芸妓らが同天満宮に参詣する「北新地 えびす詣 招福行列」が行われた。

人力車に乗った初代「北新地クイーン」のまり子さん

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 大阪天満宮での「十日戎(えびす)」は戦後すぐから途絶えていたが、2006年に天満天神繁昌亭(天神橋2)が開席したことがきっかけで2007年1月に約60年ぶりに「天満天神えびす祭」として復活している。

 当時は1月25日の初天神の行事として北新地の芸妓らにより行われていた「宝永(ほえ)かご行列」も戦後から行われていなかったが、若手の氏子らで構成する同天満宮青年親睦会が主催、北新地社交料飲協会や上方落語協会などの協力により復活した。

 繁昌亭には落語家の初代・春団治が愛用したことにちなみ「赤い人力車」が展示されていることから、行列はかごを人力車に変え、北新地の芸妓さく良(ら)さん、さく与さんや、昨年11月に同協会が主催した選考会で選ばれた初代「北新地クイーン」らが参加。繁昌亭の「赤い人力車」には三代目・桂春団治さん、桂春之輔さんが乗り込んだ。

 北新地を出発した一行約50人は「商売繁盛で笹持ってこい」のお囃子(はやし)の音を響かせながら新地本通から西天満・老松通を抜け、約1時間かけ同宮に到着。本殿で祈とうを受けた後、受領した福笹を北新地まで持ち帰った。

 同宮の神職は「天神さんのえびす神は、お酒を飲んでほおが赤くなった『御神酒笑姿』(おみきえみす)。陽気な笑顔で不景気を笑い飛ばしていただければ」と祭りへの参加を呼びかける。

 天満天神えびす祭の開催期間は今月9日~11日。開催時間は10時~22時(11日は21時まで)。

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