「楽しさ」「面白さ」を表現したお笑いアート-梅田で「駄美術ミュージアム」展

壁面には、取り付ける場所によってネーミングが変わるフレキシブルアート「テディ○○」を展示

壁面には、取り付ける場所によってネーミングが変わるフレキシブルアート「テディ○○」を展示

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 「お菓子に『駄菓子』があるように、芸術界に『駄美術』があってもいいんじゃない?」の発想から生まれた作品を展示する「駄美術ミュージアム」が8月28日、HEP HALL(大阪市北区角田町、HEP FIVE8階)で始まった。

グッズ販売コーナーでは「こけしアレー」なども販売

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 作者は、籠谷シェーンさんとふじわらかつひとさんの2人からなるアートユニット「現代美術二等兵」。会社勤めをしながらアート活動を続ける2人は、共同で一つの作品を作るのではなく、それぞれが制作し展覧会時に作品を持ち寄るスタイル。昨年、ユニット結成15周年を記念して、初の作品集「駄美術ギャラリー」(1,260円、マガジンハウス)を刊行した。

 会場には、「走ればどこでも水面に見えるラジコンヘッド『バーチャルスイミング』」「退屈な修行に嫌気がさして不良化した気の短いダルマ『ぐれダルマ』」などの立体作品や写真・パネルの平面作品など、作品集に未収録のものも含め約100点を展示する。

 同展を企画したHEP HALLプロデューサーの星川大輔さんは「HEP FIVEは10~20代を対象にした施設なので、ホールでの催しも若年層を意識したものが中心」と話し、「若い世代に向けて、現代美術への入口としてこのぐらい『ゆるい』のがあってもいいのでは…という作者の意図に共感した」という。「美術に興味がない人でも、特にノリのいい大阪人なら駄じゃれ的な楽しさやバカバカしさに笑えるのでは」とも。

 グッズ販売コーナーでは、展示作品の一つでもあるこけしと鉄アレーをミックスさせた「こけしアレー」(2キログラム=7,350円、3キログラム=8,400円)のほか、作品集やオリジナルTシャツ(2,000円~)、エコバック(300円)などの販売も行う。

 「今回は、いろんな作品を見てもらえるように展示数を増やした、(作者の)集大成的な展示会。作品そのものの個性が強いのでシンプルな展示構成になっている」という星川さん。「クスクスと笑える『脱力系エンターテインメント』をじっくり楽しんでほしい」と来場を呼びかける。

 開催時間は11時~20時。入場無料。9月7日まで。

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