新梅田シティ(大阪市北区大淀中1)敷地内「新・里山」の野菜畑で5月28日、地元の幼稚園児らがサツマイモの苗の植え付けを体験した。
「新・里山」は2006年、花野だった約8,000平方メートルの敷地に、積水ハウスをはじめとする地権者が共同で、里山を手本にして造ったもの。「新・里山」を主体となって計画した同社は自然との共生をコンセプトにした住宅づくりを進めているとともに、住まいの庭に在来樹種を植えることで地域の生態系を守る「5本の樹」計画に取り組んでいる。
「新・里山」には雑木林、野菜畑、水田、竹林や茶畑などを配し、無農薬有機栽培での米や野菜作りなどを、同社社員や新梅田シティで働くオフィスワーカー、その家族らからなるボランティアグループ「新梅田シティ里山くらぶ」のメンバーが行っている。昨年から地元の幼稚園児や小学生を招き、農作業体験の場として活用している。
今回体験したのは中大淀幼稚園の園児19人とその保護者で、講師役を務めたのは同社ハートフル生活研究所の畑明宏さん。畑さんは自身も水田や畑で米や野菜を作り、ほぼ自給自足の生活をしているという。園児と小麦畑に行き「パンは小麦からできている」と話すと「たこ焼きも」と園児が発言するなど、和気あいあいとした授業になった。
後半、スタッフが「朝抜いて洗って用意した」にんじんを園児にプレゼント。「後から甘くなってくる」などと言いながら、児童らはにんじんにかぶりついていた。畑でできているイチゴも獲って食べると「食べたあとは働いてもらうよ!」と畑さん。スコップ片手に保護者と一緒にサツマイモの苗を植え、水やりを行った。
畑さんは「お母さんとここに来たら、畑を観察してください」と話し、「今日植えたサツマイモはみんなに掘らせてあげる」と約束し、授業を終えた。
にんじんにかぶりつく園児たち(関連画像)サツマイモ畑に看板を立てる園児たち(関連画像)梅田スカイビル積水ハウス「5本の樹」計画