JR大阪駅と金沢駅を結ぶ高速バスに、最新設備を搭載した新型車両が導入され、8月1日に運行を開始した。
新型バスは、西日本ジェイアールバスが運行する「北陸道グラン昼特急大阪号」。床面が通常よりも高いハイデッカー型で、1階建て3列完全独立型シートを28席備える。車内にはトイレが付く。
シート名は、英語でゆりかごを意味する「クレイドル」。背もたれを倒すと座面が沈み込む特長がある。同社が独自に開発し、特許も取得した。プライベートカーテンや充電用コンセント、空気清浄機、Wi-Fi設備もそろい、随所に居心地への配慮が見られる。
「衝突被害軽減ブレーキ」や、運転手の居眠りや脇見などを検知して警告する「ドライバーモニター」も搭載。車線から外れると注意を促す「車線逸脱警報」も付け、安全性を高めた。
新型バスは2014年10月に先行導入した「京阪神-東京」線でも、「大変ご好評をいただいている」(同社)という。同社総務部広報室の北出聖治さんは「大阪~東京間は女性の需要も大きい。大阪~金沢便でも多くのお客さまにご乗車いただければ」と話す。新型車両は今後、長距離路線や2階建てバスの交換時を優先して導入していく方針。
運行スケジュール(大阪駅JR高速バスターミナル~金沢駅前)は、往路=16時10分発・21時45分着。復路=9時発・14時29分着。料金は片道3,330円から。