上方落語関連のソフトを扱う専門店「らくご屋」(大阪市北区天神橋1、TEL 06-6352-7739)が4月17日、落語定席「天満天神繁昌亭」(天神橋2)にほど近い場所にオープンした。
同店オーナーの樋上千尋さんは、立ち見が出るなど、連日にぎわいを見せる繁昌亭の来場客と接する中で、「もっとCDやDVDが見たい」「グッズなどもいろいろと欲しい」などの意見を聞く一方、知り合いの落語家らからは「自分たちの勉強になるような専門書があれば」といった声が聞かれていたことから、昨年秋ごろからオープンに向けて準備を進めてきた。
約7.5坪の店内には「CD・DVD」「書籍」「落語家グッズ」のコーナーを設け、新盤・新刊のみでなく、中古盤や廃刊になった雑誌など古書のほか、専門書や子ども向けの絵本も扱う。
「落語家の自主制作作品など、他にはないものも積極的に扱っていきたい」と樋上さん。「若手の育成やファンの満足度向上を通じて、上方落語という伝統芸能の継承に一役買えれば」と話す。「落語ファンが集い、落語家とのコミュニケーションの場になってほしい」とも。
「まだまだ未完成。お客さんと落語家も一緒になって作り上げていければ」(同)と、以後取り扱いの品数も増やしていくほか、落語会のチケット販売やインターネット通販も予定している。
営業時間は10時30分~20時。
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