阪急うめだ本店(大阪市北区角田町、TEL 06-6361-1381)9階の阪急うめだギャラリーで10月27日、漆器など全国の漆作品を集めた展示会「漆の未来をみてほしいⅡ日本漆山脈」が始まった。
2012年に次ぎ、2回目の開催となる同展。秋田から沖縄まで全国12の地域から、28組約50人の作品がそろった。「毎日使いたい漆の器」という今回のテーマに沿って、日常を意識した作品が並ぶ。入り口付近には、スタイリスト・高橋みどりさんによるテーブルコーディネートを展示。「朝ごはん」や「お酒」などの生活のシーンに合わせて「漆のある食卓」を表現した。
「漆の未来」というテーマで作家らの思いをつづったメッセージや、ショートムービーも上映。「漆ってなに?」などの疑問を絵で説明したボードや、全国各地の漆器産地の特徴が分かる展示物も。アートに焦点を当てた漆を展示する「~URUSHIの可能性~5名の作家による立体作品を展示販売」も、9階アートステージで同時開催する。
同展で日常に注目した点について、広報の三好ふきこさんは「陶器は割れると終わりだが、漆だと塗れば復活する。日本人特有の『もったいない精神』が生きた伝統品だからこそ、日常で使うべきものだと感じた」と話す。
開催時間は10時~20時(金曜・土曜は21時まで、最終日は18時まで)。入場無料。11月1日まで。