新梅田シティ(大阪市北区大淀中、TEL 06-6440-3899)南側、梅田スカイビルの麓にある「中自然の森」で6月12日、ゲンジボタルが放流された。
滝とせせらぎに囲まれた直径70メートル、面積3800平方メートルに、約50種2100本の樹木が植わる「中自然の森」。トンボやセミ、カエル、魚などさまざまな生き物が息づくこの森で、今年で22回目となるホタル成虫の放流が行われた。ホタルは数回に分けて約2000匹を放流する予定で、12日は第1回。
放流が始まったのは、新梅田シティがオープンした翌年の1994年。当初はゲンジボタルとヘイケボタルを放流していたが、以後ゲンジボタルのみを放流するようになった。同所では定期的な水質管理や餌となる水草やコケ、カワニナを入れるなど、ホタルが生育する環境を維持。毎年4月には産卵促進を目的に、ホタルの幼虫約500匹を放流している。ここ数年は、成虫の放流前に新梅田シティ生まれのホタルも見られるようになった。
放したホタルはモミジの葉裏に隠れていることが多いといい、鑑賞には20時ごろが最適。生き物のため天候などの状況に左右されやすいものの、21日ごろまでが見頃という。
入場無料。