天神橋筋商店街(大阪市北区天神橋)に3月25日、福井県若狭地方の名産品「若狭塗箸」をモチーフにした2.6メートルの巨大なはしが登場した。
昨年10月から放送が始まったNHK連続テレビ小説「ちりとてちん」がきっかけで、天神橋筋商店連合会と福井県小浜市との親交が深まり、3月末の放送終了以降も互いの地域の発展を目指し、継続して観光交流を推進しようとするもの。
同日のセレモニーには、女優で「ちりとてちん」に出演中の佐藤めぐみさん、同ドラマの落語指導としても関わった上方落語協会副会長の林家染丸さん、福井県出身で福井県ふるさと大使でもある野球解説者の川藤幸三さんらが出席した。
巨大はしの制作は、はしメーカーの兵左衛門(福井県小浜市)が担当。2.6メートルの長さは、同商店街の長さ2.6キロにちなんだもの。約20キログラムの巨大はし1膳から、通常のはし5,000膳が作れるという。3週間かけて制作された巨大はしは、大阪天満宮(天神橋2)に奉納された。
制作された6膳のうち1膳は6角ばしで、ドラマに登場する徒然亭一門の師匠をイメージ。5膳は5角ばしで5人の弟子をイメージしており、それぞれ色を変えている。5角ばしには、大阪天満宮での合格祈願も込められている。
同商店街1丁目~3丁目のアーケードには、同じ大きさの厚紙製のはし(約6キログラム)をつるし、新しいシンボルとして商店街のにぎわい創出を目指す。同連合会の土居年樹会長は「はしが取り持つ橋渡し。これを機にお互いの地域の活性化に寄与したい」と話す。フリースペース「天三おかげ館」(天神橋3)ではし教室の実施なども計画しているほか、「8月4日の『箸の日』には何らかのイベントをしたい」(同)とも。
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