JR西日本が発行する交通系ICカード「ICOCA(イコカ)」のサービス開始から10周年を迎え、JR大阪駅時空の広場で11月1日、記念セレモニーが行われた。
同カードは2003年11月1日、近畿圏253駅でサービスを開始し、岡山、広島にもエリアを拡大。今年3月には11事業者10カードで全国相互利用を開始した。これまでに約860万枚を発行し、定期券を含めた1日の利用者数は約200万人に上る。2005年10月には電子マネーサービスを開始、2006年2月には手持ちのクレジットカードで決済でき、ポイントがたまる「SMART ICOCA」のサービスを開始するなど進化してきた。
1日に行われたセレモニーでは、初代CMキャラクターを務めた女優の仲間由紀恵さんが10周年記念ロゴをあしらったアニバーサリーケーキを運びながら登場。「10年前の立ち上がりのときに起用していただき、また今日式典に参加できてうれしい」とあいさつし、ステージ上の同カードキャラクター「カモノハシのイコちゃん」に「久しぶりにお会いしましたが大きくなりましたか?」と話しかけるなどして笑いを誘った。
10月30日に誕生日を迎えたばかりという仲間さんには、JR西日本の柴田常務が花束と同日発売の新デザインの「ICOCA」を進呈。「おかげさまでICOCAもイコちゃんも大きくなりました」と感謝の言葉を述べた。
2011年に生まれ変わった大阪駅の印象を聞かれた仲間さんは「開放的な天井部分がすてき」と話し、「本当にすてきに生まれ変わったここからICOCAを使って足を伸ばしていただければ」とメッセージを送った。
10周年を記念し、ホテルグランヴィア大阪(大阪市北区梅田3)ではテークアウト商品の「カモノハシのイコちゃんメロンパン」(160円)や、梨や柿を使用した「カモノハシのイコちゃんパフェ」(1,300円)を販売中。JR西日本の主要駅売店などでは、マフラータオル(1,000円)やぬいぐるみ(1,400円)などの記念商品を販売する。