グランフロント大阪開発事業者12社と街の運営組織・グランフロント大阪TMOは4月3日、今月26日に街開きを迎える「グランフロント大阪」(大阪市北区大深町)で開催される開業記念イベントや人と街の関わり方をつくる新たなサービスの概要を発表した。
街開きイベントでは、光と映像のインスタレーション「A BRIDGE TO THE FUTURE~未来への架け橋~」を開催。「エッフェル塔120周年記念イベント」でエッフェル塔を舞台にした3Dプロジェクションマッピングを手掛けたフランスのクリエーティブグループ「COSMO AV」が、「うめきたSHIP」壁面をスクリーンにした3Dプロジェクションマッピングを披露する。同グループの作品が日本で公開されるのは初めて。
5月2日~9日には、チリ・イースター島の自然石で島民が作ったモアイ象を宮城県南三陸町に寄贈する「モアイプロジェクト/Moai 未来に生きる」をうめきた広場で開催。全長約3メートルのモアイ像展示のほか、チリと南三陸町のつながりを紹介するパネル展示、物産展などを行い、売り上げの一部を被災地に寄付する。
テクノロジーと文化で新たなエンターテインメントコンテンツを発信するプロジェクトでは、「ロボット・スキャンダル」プロジェクトを始動。ロボ・ガレージ社長で東京大学先端科学技術研究センター特任准教授のロボットクリエーター・高橋智隆さんと、大阪で結成されたガールズバンド「SCANDAL(スキャンダル)」が参加し、デアゴスティーニ・ジャパンのマガジンシリーズで発売中のヒューマノイドロボット「ロビ」と「SCANDAL」の共演によるライブ発表を行う。
オープンスペースの提供や協力先団体の紹介などにより地域サークル活動を支援する「ソシオ制度」を活用した活動では、登録した「ソシオキャプテン」によるワークショップなどを開催。「大阪を日本一市民救助者の多い街にしたい」という石見拓さんのAED使用法ワークショップや、「日本独特の『おもてなしの心」を広めたい」という木林威夫さんの「なでしこ塾」、書家でイラストレーターの千秋育子さんによるパブリックアートイベント、ぐるなび大阪が開催する「プチマルシェ」などを開く。
来街者の行動情報を蓄積し、行動特性を分析して一人一人に合った情報を提供する「コンパスサービス」は、グランフロント大阪ショップ&レストランポイントカード「GFO OSAMPO CARD」やICOCAなどICチップ付きカードやスマートフォンが利用でき、ICチップ付きカードでは施設内36カ所に設置されたサイネージ「コンパスタッチ」にチェックインしアクセスする。サイネージには他のユーザーのコメントやショップ・イベント情報を表示し、行動特性に応じたオリジナルキャラクター「クピ」が各個人の合わせた情報をおすすめする。「行動ログがたまる秋ごろには新しい機能も追加する」という。
4月24日からは、JR大阪駅、西梅田、東梅田、茶屋町、中津、グランフロント大阪を巡るエリア巡回バス「うめぐるバス」(運賃100円)、レンタサイクル「うめぐるチャリ」の交通サービスもスタートする。