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西梅田「フードフランス」に仏1つ星シェフ来日-気鋭の若手後押し

スペシャリテ「ニンジンのフォンダン」

スペシャリテ「ニンジンのフォンダン」

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 西梅田の「ブリーゼブリーゼ」(大阪市北区梅田2)33階のビストロフレンチ「ル・コントワール・ド・ブノワ」(TEL 06-6345-4388)で1月24日、フランス各地方のシェフの料理を紹介する食のイベント「フードフランス『ビストロ』」が始まった。

来日したティエリー・シュワルツさん

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 同イベントは、同店をプロデュースするアラン・デュカスさんが「地方で活躍する若き才能あるシェフを後押しし、伝統と風土を基本としたフランス料理の奥深さをアピールすること」を目的に、2003年パリで初開催。日本では2006年より開催され、2010年からは「フードフランス『ビストロ』」と題し、地元の伝統料理に基づいた旬のフランス料理を紹介するイベントとして開催している。

 今回来日したのは、アルザス地方オベルネのビストロ「オ・ビストロ・デ・サヴール」のティエリー・シュワルツさん。ジョエル・ロブションさんに学び、妻と共に開いた自身の店では開店1年半後にミシュラン1つ星を獲得した。「アルザス地方は食材の宝庫。フォアグラ、肉、野菜など豊富にあるのでどこにも行かなくてもいい」と、食材の95%は地元産のものを使い、リッチで重い印象のアルザス料理をヘルシー志向に合わせ、「今のアルザス料理」を提供している。「いきなりモダンな料理を作ろうとするシェフが多いが、料理はベースを知らないとモダンなものは作れない。私は次の世代に伝えるため、古き良きアルザス料理と今のアルザス料理を伝えていっている」と地元への愛情を見せる。

 同イベントでは、来日前から同店のスタッフと話し合い、日本の食材を使いアルザスの味を表現するコースを考案。「卵のラヴィオリ仕立て トリュフ風味」は、料理の特許を取得したオリジナル料理。スペシャリテの「ニンジンのフォンダン」は、地元のものより小さめの淡路のニンジンを使い、ブイヨンとオレンジジュースでとろけるように煮詰めて味を染み込ませる。郷土料理「ベッコフ」には厳選した熊本赤毛和牛を使い、デザートの「パリ ブレスト」は、シュー生地にプラリネクリームを挟んで軽めにし、あめ細工でラップのように包んだ。

 「今回のイベントに選ばれたことをすごく誇りに思っている。ブノワチームのみんなはやる気があるので、自分がやりたいことができる」とシュワルツさん。

 料金は、ランチ=3,600円、4,800円、6,000円、ディナー=6,000円、7,200円、8,400円。営業時間は、ランチ=11時~16時、ディナー=17時~23時。今月29日まで。

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