関西大学リサーチアトリエ(大阪市北区天神橋3)で7月1日、編み物で被災地を支援するプロジェクト「Think Of JAPAN While Knitting関西」のイベント「モチーフ・サーキット」が開催される。
カナダ・トロント在住のニット愛好家が「小さなモチーフを多くの人に編んでもらい、編んでいる間は被災地に思いをはせよう」と始まった同プロジェクト。できたモチーフをつなげてブランケットやショール、小物などの作品を作りオークションやイベントで販売し、売上金を「あしなが育英会」を通じて震災遺児に寄付する。関西では、ニットブランド「atricot」のニットアーティスト・笹谷史子さんが呼び掛け人となり、昨年4月に活動を開始した。
同プロジェクトでは昨年、参加者が集まってモチーフを編むイベント「モチーフ・サーキット」を8回開催。イベントには手芸初心者からベテランが集まり、自宅で編んで送付する人を加えると500人以上が参加。3万枚以上のモチーフが集まった。集まったモチーフでブランケット(大)36点、同(小)35点、ショール104点、バッグやクッションカバーなどの小物73点を作り、販売イベントやネット販売での売上金218万2,115円を今年4月に寄付した。
1日のイベントでは、好きな毛糸を選びモチーフを制作。慣れている人で約10分、初心者でも約1時間で編めるといい、編み方の指導も行う。会場では作品販売も行い、これまでの活動をまとめた記録冊子の閲覧もできる。14時~15時には、関西大学システム理工学部准教授で、被災地で小学生を対象に理科の授業を巡業した倉田純一さんを招いた講演会「被災地理科教育支援奮闘記」も開催する。開催時間は10時~17時。参加費は300円。
今後は、大阪市北区福祉協議会在宅サービスセンター(神山町)で9月12日に「モチーフサーキット」(参加費300円)を、同29日に「グラニーバッグを作ろう」(参加費5,000円、うち3,000円を寄付)を開催予定。ホームページ上では随時新作を紹介し、引き続き販売する。
笹谷さんは「被災地の復旧活動や震災遺児支援はこれからもまだまだ続く。関西のパワーを集結させ、小さな一人一人の力がつながることで被災地に元気を送りましょう」と参加を呼び掛ける。