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モチーフをつないで復興支援-ニットアーティストらが呼び掛け

自宅でもモチーフを編んで持参した松生峰子さん

自宅でもモチーフを編んで持参した松生峰子さん

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 編み物で被災地を支援するプロジェクト「Think Of JAPAN While Knitting関西」のイベント「モチーフ・サーキット」が6月4日、関西大学リサーチアトリエ(大阪市北区天神橋3)で開催された。

関西呼びかけ人の笹谷史子さん

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 「Think Of JAPAN While Knitting」は、カナダ・トロント在住の翻訳家でニット愛好家の新田享子さんが「小さなモチーフを多くの人に編んでもらい、その間は被災地に思いをはせよう」と始めたもの。できたモチーフをつなげてブランケットに仕上げ、オークションなどで販売した売上金を「あしなが育英会」を通じて震災遺児に寄付する。

 新田さんと以前から交流のあるニットアーティストの笹谷史子さんがブログで同活動を紹介したところ、「日本でもやりたい」と多くの反響があり、笹谷さんが関西の呼び掛け人となり同プロジェクトを始動。参加者が集まってモチーフを編むイベント「モチーフ・サーキット」を初めて開催した。編み物に使う毛糸やかぎ針やとじ針はメーカーが無償提供した。

 会場では、開催に先駆け笹谷さんが「編んでいる間、日本のことを考えてもらえたら。震災の後、海外からのメッセージなどを見て、被災地とは地球上でつながっていると思えて救われた。編み物は特別な技術ではなく誰でも取り組むことができ、みんなの思いをつなぐことができる」などとあいさつ。「手を動かすことで少しでも気がまぎれたら」と社会福祉協議会を通じて被災地にも毛糸と針を届けたことなども報告した。イベントの様子は、大阪の街角ぶらぶら配信「なみはやノーツ」の協力でユーストリーム配信された。

会場には事前に予約した60人に加え、商店街を歩いていた人らが立ち寄り、参加者は学生から高齢者、手芸初心者からベテランまでさまざま。編み物に慣れている人で約10分、初心者で1時間以上をかけて、それぞれが編み図に沿って被災地に思いを込めながら10センチ角のモチーフを編み、約300枚が完成した。編んだモチーフは10月ごろ、100~140枚をつなげて1枚のブランケットに仕上げる作業を行い、11~12月に販売する予定。

 ミクシィの手芸コミュニティーでイベントを知り参加した松生峰子さんは「これまで何回か行っていた教室の先生の呼び掛けでイベントを知った。震災の報道が少なくなってきて、被災地のことを考えることが少なくなってきた自分への戒め、周りの人と話すきっかけになると思い参加した。続けられるし、周りに広められるのでいい活動だと思う。これからもできる限り編んで支援したい」と話していた。

 モチーフ・サーキットは今後、京都(今月24日、7月2日)、大阪(今月29日、8月6日)での開催を予定する。ホームページ上では編み図をダウンロードできるようにし、イベントに参加ができなくても自宅で編んで送る方法で参加することもできる。

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