阪急電鉄(大阪市北区)は5月10日、阪急梅田駅のリニューアル工事に今月から着手すると発表した。
旧阪急梅田駅から現在の阪急梅田駅に移転後、約40年が経過。今秋には阪急うめだ本店、来春にはグランフロント大阪が開業するなど、再開発が進む梅田エリアの「顔」にふさわしいエリアにするため、同社ではリニューアルの検討を重ねてきた。ホームなど一部を除き、駅コンコースと全ての通路をリニューアルする。
計画では「劇場空間 阪急スタイル」を空間コンセプトとし、全体を8つのゾーンに区分けして「アプローチ」「ゲート」「ロビー」「ステージ」「ガレリア」の5つのイメージで構成。「華やかさ、エレガントさをより追求し、阪急らしさをイメージさせる利用しやすい駅空間を創出する」。照明は全てLEDを採用し温かみのある色で統一。ゾーンごとに明るさを変えたり間接照明を採用したりするなど工夫し、変化のある空間を目指すという。
ムービングウオークや緑のある広場など、一部供用を開始しているJR高架下通路と、JR大阪駅方面と阪急百貨店イングス館方面をつなぐ東西方面通路、1階~3階のエスカレーター・階段は今月14日の営業終了後から着工。エスカレーターは工事のため一部を計画的に封鎖する予定。JR高架下通路は、今秋全面供用を開始する。
2階中央改札内外コンコース、3階改札外コンコース、BIGMAN前広場、2階JR大阪駅方面連絡通路は、今年10月より順次着工。全ての工事完了は2015年3月を予定する。
総事業費は約36億円。