大阪市立科学館で「金環日食」観望会-大阪での観測は282年ぶり

2009年に同館で行われた日食観望会の様子 写真提供:大阪市立科学館

2009年に同館で行われた日食観望会の様子 写真提供:大阪市立科学館

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 大阪市立科学館(大阪市北区中之島4、TEL 06-6444-5184)で5月21日、金環日食の観望会が開かれる。

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 月が太陽と重なり、太陽のふちがリングのように見える金環日食。大阪では将軍徳川吉宗の時代、1730(享保15)年以来282年ぶり、国内では1987(昭和62)年に沖縄本島で観測されて以来25年ぶりに観測できる。

 同館によると、21日6時17分から部分日食が始まり、欠け終わりは8時54分。そのうち金環日食が観測できるのは、7時28分33秒~31分9秒の約2分半だけという。

 当日7時~8時、同館南側広場で金環日食観望会を開催。科学館の望遠鏡で捉えた太陽の映像を、プロジェクターを使って科学館の外壁に大画面で投射するほか、望遠鏡に取り付けた板に投影するなどして観望する。直接観察するには日食観察用眼鏡が必要。会場でも200~300円程度の安価なものから1,500円ほどまでの日食観察用眼鏡を販売する。参加無料、予約不要。

 同館では現在、金環日食関連の取り組みも実施。今月12日、13日、19日、20日の11時~と15時~は、地下1階アトリウムで金環日食の原理や観察の仕方、見どころを紹介する「金環日食レクチャー」を開催。同スペースでは今月27日まで、日食に関する写真や情報、資料も展示する。ミュージアムショップではミニブック(100円)も販売し、プラネタリウムホールでは、実際の空を再現しながら観察方法を紹介する「プラネタリウム 神秘の太陽 金環日食」を投影している。

 観察方法について学芸員の西野藍子さんは「直接裸眼では見ず、必ず日食眼鏡を使用すること。撮影したいと思っている人も多いと思うが、ファインダーをのぞくと危険なので減光フィルターを使うこと。双眼鏡や望遠鏡での観察も危険なので、保護者の方は子どもさんにも注意してほしい」と話す。

 今年は、地球全体で100年に2回しか起こらない金星の太陽面通過が1874(明治7)年以来6月6日に観測できるほか、8月14日には金星が月に隠される金星食が大阪でも観測できる。

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