ブリーゼプラザ(大阪市北区梅田2)7階小ホールで11月23日、「働きたくても働けない」ニート状態の若者を対象にした「大阪ニート100人会議」が開催される。主催は大阪府。運営はNPO法人トイボックス(西区)、スマイルスタイル(同)。
全国で60万人、大阪で約5万5000人(2007年就業構造基本調査)が存在するというニート状態の若者。「就職活動をしているが仕事がない」「コミュニケーションを取ることが苦手」など理由はさまざまだが、「学校にも行かず、働きもしない、引きこもっている怠け者」というイメージが根強く、「生きにくさを感じる若者が増え続けている」という。同プロジェクトでは、「働きたくても働けない」ニート状態の若者が社会的に自立できるような新たな就労モデルを開発することを目的とし、「なぜニートになったのか」など意見を吸い上げ、支援団体や府民に伝える。
イベントでは少人数のグループに分かれ、ワークショップ形式で働くことにおける問題点、若者支援の現状など課題を洗い出し、その課題を基に理想のニート支援制度、課題の解決手段を探る。イベントで出された意見を基に、12月には支援策検討会議を開催。来年1月には、就労モデル導入を企業に打診する会議を開く。
スマイルスタイルの佐々木さんは「働きたくても働けない人に、勇気を持って一歩を踏み出してもらいたい。世の中に出る第一歩を一緒に作り出していきましょう」と参加を呼び掛ける。「やる気のある人には就職してもらい、少しでも生活保護受給者の減少にもつながれば」とも。
開催時間は10時~18時。入場無料。現在、参加者を募集している。参加資格は、39歳以下のニート・引きこもり状態の人。申し込み方法はホームページで確認できる。