今回の海外公演で上演予定の舞楽「還城楽(げんじょうらく)」
一般社団法人雅亮会(天王寺楽所雅亮会 事務所:大阪市浪速区大国2-2-27、代表理事:理事長 小野真龍)は、カナダとアメリカでの海外公演実現を目指し、クラウドファンディングによる資金調達を開始いたします。このプロジェクトは、令和7年6月25日までの期間限定で、CAMPFIRE(URL: https://camp-fire.jp/projects/843221/view )にて実施され、目標金額は100万円です。
実施の背景
本プロジェクトは、トロント大学(カナダ)並びにカリフォルニア大学(アメリカ)の招へいを受け実施が計画されております。文化庁の文化芸術振興基金(文化庁)より719万円の助成金が内定しましたが、演奏者の渡航費と現地宿泊費に使途が限定されているため、楽器装束の運送費用を捻出する必要があります。
管絃の様子(第52回雅楽公演会より)
楽器の輸送コストの問題
特に打楽器(鞨鼓・太鼓・鉦鼓)と絃楽器(楽筝・楽琵琶)は輸送の際、頑丈なケースに納める必要があり、重量もあるため輸送コストが高額になる傾向があります。
また、楽器そのものが高額なため、保険料の負担も大きくなります。
プロジェクトの概要
本プロジェクトでは、海外への楽器装束運送費ならびに保険料として、100万円の達成を目指します。募集期間は令和7年6月25日までとし、この期間内に限り支援を受け付けます。
クラウドファンディングのリターン・特典
舞楽「太平楽」(第52回雅楽公演会より)
支援者には、11月に大阪フェスティバルホールで開催される雅楽公演会へのチケットや四天王寺の?蹈太鼓をデザインしたアクリルキーホルダーを提供いたします。雅楽公演会では、ここ数年ナビゲーターに落語家の桂吉坊氏を迎えてわかりやすく雅楽舞楽の世界をお届けしており、ゲスト客演の予定もあります。今年は元宝塚歌劇団の北翔海莉氏を予定しています。
リターン品のアクリルキーホルダー(鳳凰)
リターン品のアクリルキーホルダー(龍)
プロジェクトの今後の展開
プロジェクト成功後は、9月下旬より約1週間、トロント大学、カリフォルニア大学での天王寺舞楽のレクチャーデモンストレーションと公演を実施します。
担当者コメント
天王寺楽所雅亮会 理事長 小野真龍この度、トロント大学とカリフォルニア大学から天王寺舞楽を、是非北米の方々や学生たちに紹介したい、と招聘状を頂戴しました。仏教的な色彩の強く、歴史ある関西の楽統の舞楽である天王寺舞楽を知ってもらうことによって日本の雅楽伝統の多様性を知ってもらいたい、という想いからのお招きでした。その強い想いに十分に応えるには、15~18名の編成が必要になります。算定したところ、折からのドル高で、とてつもない額が見込まれ、補助金の申請を出してみたものの諦めていました。しかし、このたび文化庁からの助成対象費用の85%にあたる補助額の内定を得て、これは是非とも実現しなくてはと会員は奮起しました。
ネックは装束や楽器の航空運搬費用です。現地での輸送については両大学からの援助でまかなうことができそうですが、飛行機による荷物渡航費はなんとかひねり出さないといけません。二箇所の移動となるので、最初の試算では約400万円となりました。支出を抑えて合理的な運搬方法を勘案するだけでは、あと一歩資金が足りません。このままではメンバーに多大な負担を強いて、よい演奏メンバーが辞退する可能性があります。そこで、皆様のお力をお借りして、現地でのベストの演奏を実現しようということになり、このプロジェクトとなりました。招聘を行った両所は、北米の雅楽研究のハブになっているところです。なんとか皆様の支援をいただき、ベストの状態で天王寺舞楽をご披露し、より深く日本文化を理解していただく端緒としたいと思っております。なにとぞご支援宜しくお願い致します。
小野真龍理事長
一般社団法人雅亮会(天王寺楽所雅亮会)
〒556-0014 大阪府大阪市浪速区大国2-2-27 願泉寺内
TEL 06-6641-0084
E-mail info@tennojigakuso.org