お好み焼き「ゆかり」をチェーン展開する「ゆかり」(大阪市北区曽根崎2)がオリジナルレシピを募集する「TEKO-1(てこわん)グランプリ」の応募が締め切られ、「ゆかり本店」(同)で11月11日から、書類選考会と試食審査会が始まった。
お好み焼きのオリジナルレシピを広く募集する同企画は、性別、国籍、年齢、プロアマ問わず応募でき、優勝者のレシピはメニュー化される。優勝者には5年間、同メニューの売り上げの5%を「レシピ印税」として支払い、売り上げが満たなくても5年間で500万円を最低保証する。副賞として100万円相当の「純金のテコ」も贈呈。
審査会会場には応募レシピ1,707通を一堂に集め、同社役員や社員らが書類選考を行い、「これちょっと面白いかも」「仕上げがきれいやな」などと話しながら応募作品を選別。書類選考に残ったものは順次レシピ通りに試作し試食を重ねた。
応募者は30~60代の主婦を中心に中学生からの作品もあり、イラストを用いたものや写真を何枚も添付するなど丁寧な作品が目立つ。海外からの応募もあった。書類審査では「こういうものが入ってるんや」「なんやこれ」という作品をまずチェックし試作。その後、「作りやすいレシピか」「商品化できるか」「ネーミングはどうか」などを審査し、絞り込んでいくという。
審査を行った取締役の花房健次さんは「レベルは結構高い」といい、使用食材については「モツ、アボガド、スジ、牛肉、鶏肉を使ったものが多い。中にはトマト、黒豆、お茶などを入れたものや、卵やポン酢を付けて食べるものも見られた」と話す。全体の印象については、「見た目、色合いをきれいにしている人が多い」とも。ネーミングについては、「大阪の名所や大阪弁をもじったものが目立つ」という。
書類選考と試食審査は明日も行われ、30~40作品に絞った後、さらに20作品まで絞り込み、グランドチャンピオン決勝大会に出場する5人を選ぶ。花房さんは「前回メニュー化された『御堂スジ』は現在もベスト5に入る人気メニューになった。今回も知名度が上がる商品が出て来てくれれば。粉もんが栄え、大阪が盛り上がれば」と期待を込める。
グランドチャンピオン決勝大会は、今月24日12時から開催予定。