堂島ホテル(大阪市北区堂島浜)で9月9日、映画「大奥」の西日本合同記者会見が行われ、主演の二宮和也さん、柴咲コウさん、金子文紀監督が会見に臨んだ。
同作品は、第13回手塚治虫文化賞マンガ大賞など多くの賞を受賞する、よしながふみさんの同名人気コミックを、「木更津キャッツアイ日本シリーズ」で映画監督デビューしたTBSの金子文紀監督が映画化したもの。男性だけが患う疫病により多くの男性が死に至り、重要な仕事には女性が就く「男女逆転」の江戸時代での女将軍、女将軍に仕える3,000人の美男子を描く時代劇。困窮した旗本である家を救うため、大奥にあがることを決意する水野祐之進を二宮和也さん、八代将軍・徳川吉宗を柴咲コウさんが演じた。
登壇した3人は時代劇初挑戦。感想を求められた二宮さんは「こういう格好をしたことが時代劇かな。気持ち、心情はいつもと変わっていない」、柴咲さんは「現代を生きているわたしたちが昔の時代を撮っているのでミックスされた絵になっていた。江戸時代はすごく昔のような気がしていたが、空気感、セット、景色に触れ、懐かしいが遠い過去ではないと思った」、金子監督は「お決まりの所作を本当にみんなやっていたのかな?パターンにはまっているのがあまり好きじゃないので、専門家に確認し線を踏み出した」と、それぞれ話した。
監督は、二宮さんには「生命力」、柴咲さんには「絶対」というテーマを与え演出をしたといい、二宮さんは「絶対的なワードがあったので、背景には死を考えていた。監督の言ったことを色濃く出せるように心がけた」、柴咲さんは「周りに作っていってもらった感覚でいつもの自分とは違う自分。事前に考えるより勢い、瞬発力でやっていた」と役作りについて振り返り、金子監督は「2人とも共通して、本の一番大事なポイントを直感で肌で分かっている人だなと思った。違う視点でこの作品を見つめてもらっていて心強い感じがした。思ったことを瞬間でやってくれるので信用できた」と絶賛した。
同作品は10月1日より、梅田ピカデリー、梅田ブルク7ほか全国で公開。