俳優の今井雅之さんが7月28日、自身が原作、脚本、演出を手がけ主演する舞台「手をつないでかえろうよ~シャングリラの向こうで~」の全国ツアーPRで梅田芸術劇場(大阪市北区茶屋町)を訪れ、記者会見を行った。
昨年、大阪など3都市で上演された同作品は、軽度の知的障害を背負った真人(今井さん)を主人公にした回想劇。自分探しのために伊勢神宮へと向かう真人は、旅の途中で出会った麗子(秋山実希さん)の面影に、幼なじみで妻だった桜楽(さくら・田崎那奈さん)の影を見る。
今井さんがライフワークとして21年間公演を続けてきた、特攻隊員の青春を描いた舞台「THE WINDS OF GOD」がなかったら今回の作品は生まれなかったという。「『なぜ戦争が起きるのか』を『戦争』をテーマとせずに書いた作品」だといい、「生きるとは何か」「神とは何か」を問いかける。
「宇宙の歴史に比べると、人の人生なんて一瞬のようなもの。『生』の価値を人生の長さではなく、『いかに自分で決めるか』に見出したい」という今井さん。「見た人に温かい気持ちになってもらえれば」と話す。
ツアーは11カ所、全21公演を予定している。関西地区では、9月15日=梅田芸術劇場シアター・ドラマシティーのほか、京都、兵庫で上演。チケットは5,500円