2008年に公開された映画「リアル鬼ごっこ」の続編「リアル鬼ごっこ2」にヒロインとして出演する吉永淳さんが5月27日、大阪市・西天満でインタビューに応えた。
同作品の原作は、奇抜な設定と世界観で特に若い世代から支持を受け、累計220万部を売り上げた山田悠介さんの同名小説。監督・脚本は前作に続き柴田一成監督が担当している。「2」では「全国の『佐藤さん』が捕まると死刑になるゲーム『リアル鬼ごっこ』」を描いた前作から半年後が舞台で、原作でも明かされていない「その後」も描かれている。
吉永さんは、運命が連動している「現実世界」と「パラレルワールド」の2つの世界を行き来できる主人公・佐藤翼(石田卓也さん)の妹・佐藤愛を演じている。謎の独裁者が支配する「パラエルワールド」で独裁者に対抗するレジスタンスのリーダーとしてアクションにも取り組んでいる。
初めての映画出演について、吉永さんは「撮影で使う靴を借りて1カ月ぐらい家の近所を走りこんだ。アクションの練習も1週間ぐらいした」と振り返り、「アクション監督が厳しくて、銃の持ち方も『かっこよさ』よりも『本物っぽい持ち方』にこだわっている。その意味でもこの映画は『本当のアクション映画』と言えると思う」と胸を張る。「鬼」に追いかけられるシーンについては、「すごく怖くて、石田さんと三浦(祥平)さんに手を引かれて走るところでは本当に足がもつれているところがある」とも。
ファッション雑誌のモデル経験があり、今年4月からは「C.C.Lemon」(サントリー)の新キャラクターにも起用されている吉永さん。現在は大阪市内の進学校に通う高校2年生で「友達は『クラスみんなで見にいくよ』と言ってくれている。身近な人に見てもらえるのもうれしい」と話す。「映画館で映画を見るのが大好き。最終的には映画の道に進みたい。メッセージを伝えられる映画に出てカンヌ映画祭に行くことが今の目標」といい、「もうすぐ梅雨なので、この映画を見てジメジメ気分をスカッとさせてもらえれば」と作品をアピールする。
公開は6月5日。上映はテアトル梅田(大阪市北区茶屋町、梅田ロフト地下1階)、敷島シネポップ(中央区)ほか。