古美術店が建ち並ぶ西天満4丁目の一帯で11月3日・4日、「第25回老松古美術祭」が開催される。同エリアは、老松通を中心に東西=約400メートル、南北=約150メートルのエリアに古美術店やギャラリー数十軒が軒を並べ、「大阪を代表するカルチャーゾーン」の一つともいわれる。
同イベントは、「阪神大震災の後、同じ関西地域として古美術を通じて復興支援ができれば」との思いで地元の古美術店などが集まり、13年前から始まった。毎年2回、ゴールデンウィーク前後の時期と秋に開催している。
今回は54店の古美術や陶磁器、絵画を扱う店やギャラリーが参加。各店舗が得意とするジャンルの古美術品を店頭・店内に並べ販売を行なうほか、入札会や古美術品・骨董品の無料鑑定も行う。入札は、3日=10時~18時、4日=10時~15時に各店舗で受け付ける。
絵画・美術品を扱う西美術店(西天満4)では、入札会に「東郷青児の版画」「織田広喜の油絵(0号)」「藤田嗣治の版画」などの出品を予定している。
同事務局・西美術店の山本さんによると「掘り出し物を求めて、熱心な古美術ファンは初日に訪れることが多い」という。「過去には静岡から来たというお客さんもいた。日ごろはこのエリアにあまり馴染みのないような一見客の姿もたくさんあり、普段は閑静なこの一帯もイベントの2日間はたいへんなにぎわいを見せる」とも。
開催時間は両日とも10時~18時。