旅行会社「トラベルアイ」大阪支店（大阪市西区江戸堀1）が1月初旬より、土佐堀、江戸堀、京町堀（通称「三堀」）など肥後橋かいわいを紹介するフリーペーパー「肥後橋 乙女マップ」を配布している。

「肥後橋 乙女マップ」とエコロジー雑貨

　「周辺で働く女性の目線中心」にレストランやカフェ、居酒屋などの飲食店に加え、整骨院や動物病院、「素敵（すてき）な殿方出没ポイント」、「素敵な景色☆テラス席など」をスポットで紹介するほか、「会社帰りなどに気分転換できる場所」としてイシハラホール（江戸堀1）や日本基督教団大阪教会（江戸堀1）なども掲載している。

　サイズはA4の4ツ折りで1万部を制作し、掲載各店で配布する。同社ではホームレス支援雑誌「ビッグイシュー」を応援することから、肥後橋北側で同誌購入者にもマップを配布している。

　2008年3月に支店を移転し、「地域に密着した旅行会社を目指している」と話すのは営業部課長の木下真巳さん。「この辺りは温かい人が多く、『三堀』という呼び名も今回まで知らなかった。レトロなビルと近代的なビルが共存しているアンバランスさも面白い」。昨年9月からは、本社（東京都千代田区）が「市ヶ谷＆九段 乙女マップ」を制作・配布している。

　配布開始以後、掲載店からは「マップを持った人によく来てもらえるようになった」などの反響があったほか、同社の一事業で昨年10月に立ち上げたエコロジー雑貨の通販ショップ「えころじ庵」の見本商品を直接手に取って見ることができるため、同社を訪れる人も増えたという。

　「其ノ壱」としてスタートした同マップ。「『其ノ弐』もいずれは作れれば。小さくても頑張る店や店長さんがいい感じの店など、地域の温かい雰囲気を出していきたい」（木下さん）。