サッポロビール(東京都渋谷区)は1月14日、ホテルグランヴィア大阪(大阪市北区梅田3)で新ジャンル「サッポロ クリーミーホワイト」を3月3日より、近畿2府4県で期間・地域限定で発売すると発表した。
近畿圏でシェア7%前後と苦戦する同社が、「ユーザーに近い営業部をはじめ各部門のノウハウを集結し新商品の開発に取り組んだ」という。昨年新ジャンル市場は約2割伸びたが、「『コク』『スッキリ』などの味わいや、『麦』『ホップ』など原料に焦点をあてた商品が中心で、新たな商品選択につながっていない」(同社)とし、「新たな価値を登場させよう」と泡に注目した。
「クリーミーホワイト」は、サッポロのイメージ「北海道の白い雪」「ゆったりした時間」「品質感」にこだわり、「思わずグラスに注いで飲みたくなる新ジャンル」をコンセプトに、「新ジャンル商品平均値よりクリーミーな泡立ち、泡持ち1.5倍の商品」を開発。独自の技術「クリーミーテイスト製法」を開発した。ターゲットは「現在の新ジャンルに満足していない30~40代」に据える。
近畿圏本部本部長の大屋均さんは「消費者が価格や味覚に敏感でシビアな近畿圏でしっかり売れることが本物の商品」といい、テストの結果次第で早ければ年内、パッケージやネーミングを変えるならもう少し先になるとしながら全国展開を目指す。
販売は4月下旬ごろまでで、5万ケース(大瓶換算)の販売を計画する。