就職活動応援サイト「学情ナビ」「Re就活」「モバ就」などを運営する学情(大阪市北区梅田2)は1月12日、2011年3月卒業予定の大学3年生と大学院1年生を対象にした「就職希望企業人気ランキング調査」の結果を発表した。調査対象は、同社主催のイベント「Super Business Forum」来場学生と「学情ナビ」登録学生で、有効回答者数は9,287人。
総合ランキングでは、1位=ANA、2位=JTBグループ、3位=資生堂で、2年連続1位だった資生堂を抑えANAが初の総合1位に輝いた。同社担当者は「ANAの総合1位は、業績が好調とはいえないものの、国を巻き込んで再建問題の渦中にあるJALの票も奪って得票を伸ばしたのでは」と分析する。「今年は不況でも強い企業、業績好調の企業が人気で、昨年以上に学生の安定志向は強まっているようだ」といい、4位=オリエンタルランド(前年6位)、57位=楽天(同106位)、59位=ニトリ(同95位)、63位=ユニクロ(同279位)など不況期でも業績好調な企業の大幅ランクアップや、鉄道、航空、電力に人気が集まるなどの特徴が表れている。
男女別に見ると、男子学生の上位3社は、1位=パナソニック、2位=JR東日本、3位=伊藤忠商事で、女子学生は1位=資生堂、2位=オリエンタルランド、3位=JTBグループ。女子の上位3社は昨年と変わらず、資生堂は5年連続の1位。文理別では、文系総合の1位はJTBグループ、2位=三菱東京UFJ銀行、3位=三井住友銀行、理系総合では1位=パナソニック、2位=味の素、3位=シャープという結果に。地域別では、東日本は1位=ANA、2位=JR東日本、3位=オリエンタルランド、中日本は1位=三菱東京UFJ銀行、2位=中部電力、3位=JR東海、西日本は1位=三井住友銀行、2位=パナソニック、3位=資生堂と、地元志向が顕著に表れた。
「学情ナビ2011」では、総合ランキング1位~100位、男女・文理別各1位~10位、過去5年間の上位30社を掲載している。