「障害者施設×企業×学生」コラボでロールケーキ-障害者の自立支援目指す

たくさんの人のきずなの中で生まれた「きずなロール」はミルクティー味

たくさんの人のきずなの中で生まれた「きずなロール」はミルクティー味

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 チュラキューブ(大阪市北区西天満3)は障害者施設の自立支援を目的とした「ソーシャルロールプロジェクト」で9月1日から、障害者施設とコラボレーションしたロールケーキ「きずなロール」の販売を開始した。

 同プロジェクトは、障害者支援施設が補助金に頼らず自力で運営し、新しい就職先に障害者を送り出すという本来の目的を果たすために今年6月から始まったもの。パンの製造に比べて「利益率が高い」「作業工程が少ない」などのメリットからロールケーキを採用。製造は精神障害者の就労移行型施設「ときヨシエンタープライズ」(豊中市)が行う。

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 ミルクティー味の同商品の材料には、インドの貧民国に職域を生み出す目的で輸入されたフェアトレードの紅茶を使用するほか、「大阪で採れた新鮮な卵を」と、富田林市の養鶏場で採れた卵を使用するなどのこだわりも。

 同プロジェクトに企画段階からインターンシップ生として参加した龍谷大学社会学部3回生の谷川卓也さんは「障害者施設で作った商品は一般の人に購入してもらうのは難しい状況。その中で楽しさや華やかさがあり、収益率の高さをプラスに変える商品を作れるかが苦労した点」と話す。「買って食べるだけで社会貢献ができるということを、おいしさとともに感じてもらえれば」とも。

 「たくさんの人のきずなの中で生まれ、これからもたくさんの人をきずなで結びつけていきたい」と名付けられた「きずなロール」。「障害者、貧民国、地元の企業の互いが協力し合えるものにしたい」(谷川さん)と期待を寄せる。

 インターネット販売のほか、「コミュニティースペース空(くう)」(奈良県奈良市)、矢野紙器が経営する「カフェダンボール」(天王寺区)でも販売する。インターネットでの販売価格は1本1,200円。それ以外の場所では「施設の収入を確保できる範囲で、販売店におまかせ」。今後「カフェや観光施設など、販路を拡大していく予定」とも。

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