大阪韓国文化院(大阪市北区中崎2、TEL 06-6292-8760)で6月9日、扇の面に水彩画などを描いた作品を展示する「第20回 韓国扇面展」が始まった。韓国の扇面芸術家協会創立20周年の記念事業として、ソウル市立美術館、江陵市立美術館での開催を経て大阪で開催されるもの。
同展では「招待作家」として日本人作家8人と、韓国の作家142人の作品、計182点を紹介する。韓国で扇は、風を送る道具にとどまらず室内装飾としての役割も持つことから、日本の一般的な扇よりも大きいサイズの作品も展示。同文化院では「日本の装飾美や、韓国の自然美など両国の文化的特長を味わえる作品展」としている。
開催初日のオープニングレセプションには、韓国から来日した20人の扇面作家が出席し、日本人作家との交流を図った。同文化院の金鍾浩(キム・ジョンホ)院長は「今回の展示会が文化鑑賞だけで終わらずに、両国の交流や理解につながれば」とあいさつした。
さ らに、作品名「Untitled」を描いた日本人作家の森佐代子さんには、扇面芸術家協会から特別賞が贈られた。「初めて扇に描いたのでとても楽しかった」と話す森さんは「描く作業は1時間ぐらいだったが、何を描くかを考えるのに時間がかかった」と振り返る。「これからも積極的に交流していきたい」とも。
開催時間は10時~19時(最終日は17時まで)。入場無料。今月13日まで。