4月26日に開店5周年を迎えたブックファースト梅田店(大阪市北区梅田、新阪急ビル1階~3階、TEL 06-4796-7188)は現在、同チェーン初となる周年記念フェアを開催している。
2階「大阪なるほど大博覧会~もっと大阪を楽しもう~」コーナー
ブックファーストは1996年、阪急川西能勢口駅に1号店をオープン。関西地区では駅ナカでの展開を続け、2004年に西日本地区旗艦店として「梅田店」がオープンした。
1階では、5周年記念のメーンフェアとなる「文庫5冊堂」を開催。「梅田店のこれまでの歩みを言葉にした」(梅田店店長代理の瓜生英司さん)という「青春・驚愕・感動・達人・邂逅」のテーマに合った文庫を、出版社担当者の意見やチェーン各店の文庫担当者からのアンケートをもとにセレクト。各テーマ5作品ずつをセットにし、40~50セットを販売している。同フロアでは、「作家」「教師」「探偵」「占い師」「詐欺師」の5つの職業をテーマにした小説を集めた「5WORKS」も開催。
ブックファースト1号店が誕生した1996年と、梅田店がオープンした2004年の文庫を集めた「19962004」コーナーでは、それぞれの年の芥川賞や直木賞などの受賞作品や候補作品、その年のベストセラー本、その年に亡くなった作家の作品を集めた。渡辺淳一さんの「失楽園」、野口悠紀雄さんの「『超』勉強法」(共に1996年のベストセラー)、金原ひとみさんの「蛇にピアス」(2004年芥川賞)、映画が話題になった「世界の中心で、愛を叫ぶ」「いま、会いにゆきます」(2004年)、第1回目の開催となった2004年の本屋大賞受賞作品などをそろえる。
2階では、今年6月に第1回を開催する「大阪検定」に向け、「大阪なるほど大博覧会~もっと大阪を楽しもう~」を展開。大阪の歴史や文化を掘り下げる内容の書籍を中心に、「在庫わずかのものも出してもらい」(瓜生さん)、約200点の書籍を販売する。ビリケンTシャツ(1,890円)、ビリケンぬいぐるみ(840円)、ストラップ(525円)などビリケングッズも販売。
3階「Living cafe」では、「ドラゴンとしんのすけ」「みんないっしょ」出版記念作品展として、イラストレーター・まつもとしんのすけさんのイラストとポストカード(5枚組、800円)を展示販売。今月9日に行われた「似顔絵会」には多くの人が駆け付けたという。展示は今月17日まで。
5周年を迎えて、瓜生さんは「おかげさまで認知はされてきた。ファンを裏切らないようにいろいろ企画していきたい。基本を徹底して足腰の強い本屋を作っていきたい」と意気込みをみせる。
営業時間は、月曜~土曜=8時~22時、日曜・祝日=10時~22時。フェアは今月31日まで。