「拡大するシュルレアリスム 視覚芸術から広告、ファッション」が12月13日、大阪中之島美術館(大阪市北区中之島4)で始まった。
シュールレアリスムは、1920年代にフランスで始まった「夢や無意識の世界」を表現する芸術運動。同展は絵画、オブジェ、写真などのほか、広告、ファッション、インテリアなどアート作品以外にも焦点を当て、シュールレアリスムの変遷をたどる。会期中、一部展示入れ替えを行い、日本国内に所蔵されている100点以上の作品を紹介する。
会場は、「絵画 視覚芸術の新たな扉」「写真 変容するイメージ」「ファッション 欲望の喚起」など6章で構成する。アート作品は、シュールレアリスムを代表する画家サルバドール・ダリやルネ・マグリットの絵画、マン・レイのオブジェや写真などを展示。このほか、ヘアケア用品の広告ポスター、エルザ・スキャッパレリの香水瓶やドレス、メレット・オッペンハイムのインテリア作品なども展示する。
同展を担当した主任学芸員の國井綾さんは「シュールレアリスムとはどのような表現の作品なのか感じてもらいたい。自分が思うシュールの解釈と、実際のシュールレアリスムの作品には共通する部分があるのか考えながら見てほしい」と話す。
開館時間は10時~17時。入館料は、一般=1,800円、高大生=1,500円、小中生=500円。月曜、12月30日~1月1日、1月13日、2月24日は休館(1月12日、2月23日は開館)。3月8日まで。