![「縮尺」を切り口にさまざまなシーンを切り取る展示](https://images.keizai.biz/umeda_keizai/headline/1739527697_photo.jpg)
「たてものめがね まちめがね展」が現在、グラングリーン大阪北館(大阪市北区大深町)の文化体験施設「VS.(ヴイエス)」で開催されている。
建設会社「竹中工務店」(中央区)の若手社員14人が、展示コンセプトの選定から展示物制作、会場演出までを手がける同展。幅広い世代に建築やものづくりの面白さを知ってもらおうと、設計時に使う「縮尺」を切り口に企画した。
会場は4エリアで構成する。「等身大になる部屋」では、古くから用いられている長さの単位「1間(約1.8メートル)」を体感してもらおうと、一辺約1.8メートルの立方体を使ってすし店や学校の教室、サッカーコートなどを再現する。「スケールを横断する部屋」では、実寸大の10分の1、100分の1、1000分の1のそれぞれの縮尺で再現した通天閣やあべのハルカスの模型などを展示。来場者がバランスボードに立って体の重心を前後させると、足元の円形スクリーンの映像が近くなったり遠くなったりする体験型コンテンツも用意する。
「たてもの・まちをつくる部屋」では、100分の1の縮尺で作った8つの島にブロックで建物や橋などを作ってもらう体験型展示を用意する。「これからの技術にふれる部屋」では、建築現場で実用化が進むロボットアームや、人流データを活用しまちづくりに必要な情報を可視化する模型「サイバー都市ビューワー」などものづくりの現場で活用されている技術を紹介する。
企画チームでサブリーダーを務めた同社技術本部の長岡勉さんは「チームメンバーは部署や勤務地を問わずに集まっているので、普段なら交流のない他部署の社員と交流するきっかけになった。建築のすそ野を広げ、建築やものづくりにも興味を持ってもらえたら」と話す。
開催時間は10時~19時(15日・21日~23日は20時まで、24日は17時まで)。入場無料。2月24日まで。