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うめきた2期にイノベーション支援施設「JAM BASE」 産官学が連携

「JAM BASE」の会員制交流スペース「Syn-SALON」

「JAM BASE」の会員制交流スペース「Syn-SALON」

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 産官学連携のイノベーション支援施設「JAM BASE(ジャムベース)」が9月6日、JR大阪駅北側の再開発区域「グラングリーン大阪(うめきた2期)」(大阪市北区大深町)にオープンした。

安藤忠雄さんが設計・監修した「VS.」

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 「JAM BASE」は、「グラングリーン大阪」の中核機能施設で、企業、大学、研究機関、スタートアップ(新興企業)などによるイノベーション活動の拠点となることを目指す。「グラングリーン大阪 北館」1階~9階の「JAM BASE」をメイン拠点に、文化体験施設「VS.(ヴイエス)」、「うめきた公園」を走る人に向けたランナーズステーションやカフェを備える「Fit cube(フィットキューブ)」、大小12の会議室を有し、国際会議にも対応する「コングレスクエア グラングリーン大阪」(2025年春開設)など7施設で構成する。

 北館の「JAM BASE」には、大阪大学、学校法人立命館、IT企業「さくらインターネット」、システム開発の「スマートバリュー」などが入居するオフィスほか、会員制交流スペース「Syn-SALON(シンサロン)」やコワーキングスペース、家具付きのレンタルオフィスなどを設ける。施設内に共用のラウンジやキッチン、イベント会場などを点在させることで働く人の交流を促しイノベーションを生み出す仕掛けを施す。

 建築家の安藤忠雄さんが設計・監修した「VS.」は「うめきた公園」に隣接することから、景観を考え施設の大部分を地下に配置した。天井高15メートルのメインスタジオを含む3つのスタジオとホワイエで構成する地下の展示空間の延べ床面積は約1400平方メートル。オープニング展示は、メディアアーティストの真鍋大度さんによる新作個展「Continuum Resonance:連続する共鳴」(入場無料、10月14日まで)で、来場者の位置データや動きを反映した音楽や映像を流すメディアアートを体感できる。6日に行われた「VS.」のオープニングセレモニーに登壇した安藤さんは「ここが世界に知識と交流を発信する場になれば」と話す。

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