「THE OSAKA STATION HOTEL, Autograph Collection(大阪ステーションホテル、オートグラフ コレクション)」が7月31日、大型複合ビル「JPタワー大阪」(大阪市北区梅田3)内に開業した。
ジェイアール西日本ホテル開発(京都市)がマリオット・インターナショナル(米メリーランド州)と提携し運営。ジェイアール西日本ホテル開発が手がけるホテルグループ「JR西日本ホテルズ」の新ブランドとして開業する。マリオットグループの独立系高級ホテル「オートグラフ コレクション ホテル」には、国内で5軒目の加盟。1874(明治7)年に開業した初代大阪駅の駅舎跡地でもあることから「大阪ステーションホテル」と命名した。
30階~38階には、広さ40平方メートルを中心に客室418室を用意。客室番号表示は鉄道信号機の合図灯、ドアノブはブレーキハンドル、アメニティーボックスは切符の「鋏(きょう)こん」をイメージしたデザインを施すなど、駅や鉄道のモチーフを散りばめた。1階には行先板や機関車のナンバープレートを飾ったエントランスを設けるほか、29階には昔の駅の改札を模したアイランド型のフロントも設ける。
客室には、大阪ならではの「あめちゃん文化」を伝えるオリジナルパッケージの黄金糖をはじめ、大阪産の日本茶「利休の詩」、ティーバッグ型の「飲むだし」などのウエルカムドリンクも用意し、「地元感」を伝える。
29階もは、4つのレストラン・バーを用意。80種類以上のメニューをビュッフェ形式で提供するオールデーダイニングや日本各地の食材を楽しめる鉄板焼き店、店名非公開の隠れ家バー、アフタヌーンティーなどを提供するロビーラウンジをそろえる。
開業日には、記念セレモニーを開催。鉄道にちなみ、ハサミではなく改札鋏(きょう)を手にテープカットを行った。セレモニーに参加したジェイアール西日本ホテル開発の伊勢正文社長は「大阪で紡がれてきた歴史や文化を未来に継承していき、唯一無二の時を超える旅の起点として国内外の人に愛されるホテルブランドになれば」と話す。