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大阪・梅田のお好み焼き「ゆかり」レシピ公募 1231案の頂点決まる

優勝した浅野眞由美さんと山下社長

優勝した浅野眞由美さんと山下社長

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 お好み焼き店「ゆかり」が実施するレシピコンテストのグランドチャンピオン大会が5月22日、「ゆかり 曽根崎本店」(大阪北区曽根崎1)で行われた。

優勝に輝いた「なにわ背徳やき」

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 「TEKO-1グランプリ Returns(てこわんグランプリリターンズ)!」と題して開かれた同大会。「TEKO-1グランプリ」は「ゆかり」(大阪市)が2003(平成15)年に初開催したレシピコンテストで、今回で3回目。プロ・アマ・年齢・国籍問わず応募でき、優勝者には同社と「レシピ印税」契約を結んでもらい、売り上げの5%を「お好み焼印税」として支払う。今年3月に募集を始め、1231案のレシピが集まった。

 グランドチャンピオン大会には、店舗スタッフによる書類審査(1次)や試食審査(2次)を通過した5人が出場した。当日は、ゆかり各店の店長がファイナリストをサポートし、作り始める前にファイナリストと焼き加減や盛り付け方法について、打ち合わせを重ねた。

 エントリーナンバー1番の武山美加さんは、しょうゆ、ラー油、ニンニクで漬け込んだ豚肉と餅、チーズを具材に、シソを乗せて仕上げた「おいしそガーリック焼」を考案。「同僚からコンテストがあると聞いて応募した。マイブームだった豚肉のしそ巻きから着想を得た」と話す。

 2番の東海林政美さんは生地やトッピングにシラスを使い、蜂蜜漬けの梅干しをアクセントにした「海鮮風味の和のパビリオン焼」を考えた。東海林さんは「万博をイメージさせるような名前を付けて、6通応募した。和を感じてもらえたら」と話す。

 3番の藤井信高さんは豚玉の上に白髪ネギ、青ネギ、ラー油を合わせた辛みネギと、フライドガーリックをトッピングした「極-KIWAMI-」で勝負。藤井さんは熊本でお好み焼き店を経営する。「自分のメニューが、本場大阪で通用するのか試したい」と意気込む。

 4番の小林瑠衣子さんは、同店特製のソースで作ったしぐれ煮を入れた「浪花濃いっ!しぐれ」を提案。「初代チャンピオンのメニュー(御堂筋焼)も名前が良かったので、名前を先に考えた。しょうゆではなく、ソースでしぐれ煮を作ると意外に相性が良かった」と明かす。

 5番の浅野眞由美さんは「なにわ背徳やき」を考案。豚の角煮やクリームチーズ、天かすなどカロリーの高い具材を使い、「会社で、お昼に毎日試作して同僚と食べた」と話す。

 ファイナリストそれぞれがお好み焼きを完成させて試食審査に入った。審査員は、ゆかりの山下真明社長、辻学園調理・製菓専門学校の小林有洋さんなど4人のほか、関西出身で「ゆかり」にもよく食べに行くという芸能人の南野陽子さん。審査はおよそ30分続いた。

 いよいよ結果発表となってドラムロールが鳴る中、南野陽子さんが「グランドチャンピオンは、『なにわ背徳やき』!」と発表。考案者の浅野さんは「負けて帰るつもりで、お昼ご飯に何を食べるか考えていた。嘘みたい」と驚きを隠せない様子だった。山下社長は「どのレシピも素晴らしかった。なにわ背徳やきは、さまざまな食感があり、食べた人の記憶に残る。そこが優勝のポイントになった」と話す。

 優勝したメニュー「なにわ背徳やき」は7月1日から5年間販売する。価格は未定。

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