阪神梅田本店(大阪市北区梅田1)が4月5日から、リニューアルオープン1周年を記念したグルメイベントを館内各所で開催している。
2014(平成26)年秋から始まった建て替え工事を経て、昨年4月、7年ぶりに全館営業を再開し、リニューアルオープンした同店。百貨店の「顔」となる1階にグルメイベントスペース「食祭テラス」を設けるなど、4フロアで展開する食関連の売り場面積は1万8000平方メートルで、2014(平成26)年の改装前と比べ約38%増やし、「食の阪神」を鮮明に打ち出した。
8階催事場では、「阪神の全国ふるさと厳選 グルメ甲子園」を開催。東北から九州までのご当地グルメを提供する約50店が出店する。会場には、6日間かけて作る鶏皮串を提供する福岡県の「かわ屋」、香川県の店舗では昼1時間しか営業せず「幻の味」と呼ばれる「日の出製麺所」、会場で蒸したてのシュウマイを提供する神奈川県の「崎陽軒」など有名店が並ぶ。
2021年10月にオープンした1階「食祭テラス」では、これまで週替わりで食の体験イベントを開いてきた中から、人気のあった12店が出店する「食祭テラスのオールスターズ」を開催。いちげん客お断りの小料理店「北新地 玉鬘(たまかずら)」が締めの料理で提供する「バターカレー」(1,401円)や大分県中津で開催される「からあげグランプリ」の「塩ダレ部門最高金賞」を過去10回受賞した「元祖 中津からあげ もり山」の「骨なしからあげ」(100グラム=451円)などをそろえる。
地下1階の総菜売り場では、「のっけ盛り弁当 甲子園」と題し、約40店が「発掘」「ギッシリ」「彩り」の3つのテーマに分かれ、ご飯の上や中におかずをふんだんに詰めた弁当を販売。イベント終了後の4月19日には、販売数が一番多かった弁当とインスタグラムで投稿が一番多かった弁当を発表する。
地下1階の洋菓子・和菓子売り場や地下2階・9階の飲食店では、期間限定のスイーツやメニューも提供する。
同店のフード計画担当・丸山英樹さんは「コロナ禍で百貨店に行くのを控えた人にも再度、足を運んでほしい。物の違いは出しにくいが、人と人のつながりを大切に対面販売に力を入れている。阪神ファンをつくっていきたい」と意気込む。
開催期間は、「阪神の全国ふるさと厳選 グルメ甲子園」「食祭テラスのオールスターズ」=今月10日まで、「のっけ盛り弁当 甲子園」=今月18日まで。期間限定商品の提供期間はブランドによって異なる。