都心の中古マンションにリノベーション物件-専門会社が展示販売

壁を取り払い広々とした空間に

壁を取り払い広々とした空間に

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 不動産仲介、リノベーション設計・施工を手掛けるアートアンドクラフト(大阪市北区中之島1、TEL 06-6443-1350)は11月1日より、リノベーションした中古マンションの一室を展示販売している。物件は同心1丁目にあるサンメゾン与力の一部屋。専有面積は62.18平方メートルで、販売価格は2,430万円。

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 同物件は、同社が1998年から始めた中古マンションの一室をリノベーションし、新しい都心住居のスタイルを提案する「クラフトアパートメント」シリーズの9作目。竣工時は3LDKの間取りだったものだが、1人または2人で住むことを想定し部屋間の壁を取り払い、棚と床の段差で仕切ることで広く感じる空間を作った。「ベーシックな部分だけこだわって、住む人がアレンジしたい時にできるよう、あえてすきを残した空間を作った」(同社コーディネーターの岡崎麗さん)。普段、受注が中心となるリノベーションの現場を公開する機会が少ないことから、同社では1年に1~2件、リノベーション済み物件の展示販売を行っている。

 リノベーションを依頼する客層は、以前は住宅ローンが適用されなかったこともあり高所得者やこだわりの強い人が多かったが、「この10年ですそ野が広がった」(岡崎さん)という。同シリーズも価格を20~30代の平均年収に合わせており、「中古物件を購入しリノベーションしても新築の7割程度に抑えられる」「ローンに生活を負われることに抵抗のある人や、趣味も楽しみたい人の手の届く範囲で提案している」(同)と話す。

 「リノベーション向き」の中古物件の仲介も行う同社では、年間約30~40件の仲介から施工までを請け負っているという。「まず何から始めればいいのかわからない」という人を対象に講座も開いている。講座では、リノベーションを前提とした中古物件の選び方や住宅ローンについてなどをレクチャーするほか、個別相談や過去の事例紹介を行う。次回開催は11月22日を予定。要予約。

 岡崎さんは「万人に受けるものは面白くない。傷が付きにくい、機能がこれだけ付いているということよりも、使い込んでいくうちになじむ感覚や住む人それぞれに必要な機能かどうかなど、生活していくうえでの心地良さの方が大切なのでは」と話す。「自分の好みに合わせて作る楽しさや、本当に必要なものかどうかを考えることが面白い」とも。

 オープンハウス開催時間は13時~17時(金曜のみ13時~20時)。今月16日まで。

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