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「大阪梅田ツインタワーズ・サウス」開業へ 阪神百貨店上の高層ビル

「大阪梅田ツインタワーズ・サウス」外観

「大阪梅田ツインタワーズ・サウス」外観

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 梅田で3月23日、阪神百貨店が入居する高層ビル「大阪梅田ツインタワーズ・サウス」(大阪市北区梅田1)の内覧会が行われた。

建て替え前の「新阪急ビル」と「大阪神ビルディング」

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 同ビルは、2006(平成18)年の阪急・阪神の経営統合の象徴として2014(平成26)年10月に「梅田1丁目1番地計画」として着工。老朽化した「大阪神ビルディング」(1963年完工)と「新阪急ビル」(1962年完工)を一体的に建て替えたもので、2018(平成30)年4月の1期工事完工(新阪急ビル、大阪神ビルディング東側部分)、2021(令和3)年の2期工事完工(新百貨店部分)を経て、今年2月25日に全体が完成した。4月6日には阪神梅田本店がグランドオープンを予定している。

 「大阪梅田ツインタワーズ・サウス」は地下3階、地上38階、高さ190メートル、敷地面積1万2200平方メートル、延べ床面積26万平方メートルの大型複合ビル。地下2階~地上9階が「阪神百貨店」(約10万平方メートル)、11階がカンファレンスホール「梅田サウスホール」(約4000平方メートル)、11階~38階がオフィスゾーン(約14万3000平方メートル)となる。都市再生特別措置法で道路上空の利用が認められたことから、旧大阪神ビルディングと旧新阪急ビルの間にある市道の上にも建物を設けることができた。

 オフィスゾーンは開業時点で約8割が契約済みで、「ダイキン工業」「東洋紡」「エイチ・ツー・オー リテイリング」などが入居を決定。5月より順次入居し、最大で1万人弱が働ける。1フロア3500平方メートルの広いオフィススペースや、災害時に72時間の電源供給ができる設備、大地震に耐える設計が特徴。

 オフィスゾーンの付帯設備として、入居企業のオフィスワーカー専用フロア「WELLCO」を12階に設けた。栄養士が監修した食事ができる「カフェ」、ミーティング用テーブルや1人用ワークブース、休憩スペースなどを備える「ラウンジ&ワークスペース」、「フィットネス」などが利用できる。

 カンファレンスホール「梅田サウスホール」は、882平方メートルの「大ホール」(900人収容)と180平方メートルの「小ホール」(140人収容)を設ける。阪神百貨店のすぐ上という立地から、主に一般向けのセミナーや展示会の予約が入っているという。12階には約1000平方メートルの屋上広場を設けており、一般利用にも対応する。

 ビル外観は「梅田木立」をコンセプトに、低層部は百貨店の外壁をアルミパネルで覆うダブルスキン(二重外壁)にし、パネル間に六甲山系・淀川水系に自生する樹種を中心とした植栽を配置した。高層部のオフィスゾーンは庇と垂直フィンで奥行き感を出しつつ、内部への日射遮へいを両立した。

 ビルの完成に伴い4月1日に、阪急百貨店(阪急うめだ本店)が入居する梅田阪急ビルを「大阪梅田ツインタワーズ・ノース」に改称し、両ビルを合わせて「大阪梅田ツインタワーズ」と総称する。

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