サテライトオフィス「阪神阪急ONS(オンズ) 大阪梅田」と少人数向けのフレキシブルオフィス「阪急阪神ONS office」が3月1日、「阪急三番街」(大阪市北区芝田1)南館2階にオープンした。運営は阪急阪神不動産(同)。
「ONS」のONには「ON TIME=仕事中」という、Sには「STATION&SOLUTION」という、意味をそれぞれ込めた。契約の対象は法人のみ。複合機やドリンクは有料で提供する。サウンドマスキングで音漏れにも配慮。オフィスへの入場は顔認証システムで管理しており、オープンスペースでは、席の背面を壁にするなどプライバシーを守る環境も整えているという。
「ONS 大阪梅田」では、時間貸しの1人用ワークブースを提供。千里中央、神戸三宮、京都河原町に次ぐ4拠点目。契約された法人は、全拠点の利用が可能。同拠点は、大阪梅田という立地の利便性を生かして短時間作業等での利用を想定したオープン席を新設した。入会金や毎月の基本料金は不要でネットで予約が可能。料金は、15分=220円~の従量課金制とし、1人用個室=11室、6席の会議席=2室、オープン席=14席を設ける。営業時間は8時~21時。
「阪急阪神ONS office」は同社初のフレキシブルオフィスサービス。最短3カ月からの契約が可能で、電気代や清掃費を含めた料金体系が特長という。
賃貸事業部の宮本大貴さんは「これまでは、何も備えていない個室を貸していたが、内装工事や退去時の原状回復などが成長企業にとっては負担という声があった。そのハードルを取っ払うためにも同オフィスは家具や空調を備えた状態で貸し出すことにした」と話す。
打ち合わせや来客対応で使用できる共有スペースやメールボックス、宅配ボックスは無料で利用できる。4人室と6人室、9人室、16人室が各1室と5人室=3室、7人室=2室の合計9室を設ける。既に、在阪企業や大阪進出を決めた東京の企業などと契約しているという。
宮本さんは「関西の働き方改革を促進したい。在宅勤務の代わりに使ったり、梅田駅直結という立地のよさを生かして移動の合間などに使ったりしてほしい」と話す。