大阪製ブランドの製品展示販売会が2月23日、阪神梅田本店(大阪市北区梅田1)で始まった。
大阪府では、府内中小企業の技術に裏打ちされた創造力のある製品を「大阪製ブランド製品」として府知事が認定することで、大阪のものづくりのブランドイメージを高めるとともに、府内企業の自社製品開発を促進している。2012年に始まり、現在、101社122種類の製品が認定されている。
今年度は87製品の応募があり、24製品が新たに認定された。販売会では、新規認定品を中心に全26社100種類以上の商品を展示販売する。ものづくりの魅力を体感してもらおうと、ワークショップや実演も実施する。
文具を製造する大栗紙工(大阪市生野区)は、発達障がいがある人の声から生まれた「mahora(まほら)」を販売する。価格は242円から。障がいがある人は色の反射や気が散ってしまうなどの理由から一般的な白い紙に罫線や日付記入欄が入るノートを使いづらいという。色の反射を抑えた紙を使用し、行が識別しやすい罫線を取り入れることなどで、誰もが使いやすいノートを目指した。
炊飯器のふた内側のゴムパッキンや水泳用ゴーグルのベルトなどのゴム製品を手掛ける「錦城護模(きんじょうごむ)」(八尾市)はシリコーンゴム製のグラス 「KINJO JAPAN E1」を販売する。価格は4,950円。グラスの底の模様は割れるリスクなどからガラスでは表現が難しい鋭さを持つ。「二人の関係が割れない」という縁起を担いで結婚祝いにも利用されるという。
ワークショップと実演では、ビー玉転がしのコースが作れる大徳木管工業(東大阪市)の積み木「coconos(ココノス)」で遊ぶ体験や、家具作りに廃材を専門に使うパレットハウスジャパン(東大阪市)の「足場古材スパイスラック」の製作実演などを提供する。
主催の大阪産業局の奥野友紀子さんは「よい物を消費者に届けたいという思いの中、これまでに培った技術力や知識を使って開発された製品。SDGsを意識した商品も多く、製品が認定されることで、社会にいい影響を与えたり社員のモチベーションや会社の認知度を上げたりと、よい影響がある。地元の企業がよい物を作っていることを知ってもらい、地域の魅力を再発見してほしい」と話す。
開催時間は10時~20時。3月1日まで。